内容説明
一〇万本束にして髪の毛一本の太さにしかならない炭素の管が何の役に立つのでしょう?原子や分子が数十個あつまると必ずなんらかの機能を発現する、ということは何を意味するのでしょう?未来社会に幸せをもたらす鍵の一つはナノテクノロジーにあります。省資源化社会、自然との共生はナノテクノロジーの進歩によって実現します。一ミリのわずか一〇〇万分の一のナノワールドがなぜ重要なのか。ITは新しい知識を増やしたにすぎませんが、ナノテクノロジーは新しい知恵の必要性を示唆してくれるのです。
目次
第1章 ナノテクノロジーの魅力とは何か?
第2章 カーボン・ナノ・チューブに世界が注目?
第3章 原子や分子の小さな意志が奇蹟を生む?
第4章 ドキュメント二四時間営業の川合研究室
第5章 情報科学とナノテクノロジー
第6章 五体健全不老不死への道
第7章 環境科学とナノテクノロジー
第8章 ナノテクノロジーから学ぶべきものは?
著者等紹介
餌取章男[エトリアキオ]
1934年生まれ。科学ジャーナリスト。東京大学教養学部卒。日本教育テレビ、テレビ東京で科学番組のプロデュースを手がけた後、「サイエンス」編集長を経て、現在は科学技術館副館長、江戸川大学教授を務める
菅沼定憲[スガヌマテイケン]
1936年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。放送作家として「11PM」(NTV)、「地球知りたい気分」(TX)などの構成を担当、現在はサイエンスライターとして科学番組の制作などに携わっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。