内容説明
自分のものなのに、人はからだのことを知らない。からだの中を見るなんて、とんでもないことだと思っている。そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。よくできているなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。生きるために必要な食べるという行為によって、これまた不可欠の呼吸を妨げて死ぬ。そんなバカなことがあるものか…。口からはじまって肛門まで、知っているようで知らない人体内部のディテールを多彩な図版とともに綴る医学エッセイ。
目次
口と肛門
唇
唇とその周辺
頬
歯
口の天井と床
舌
舌とことば
喉
呑み込む
食道
胃
胃と十二指腸
小腸
小腸から大腸へ
肝臓
肝臓と胆嚢
膵臓
大腸
直腸
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業。東京大学医学部教授を95年退官。現在北里大学教授、東京大学名誉教授。専門は解剖学、科学哲学
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