ちくま新書<br> ラーメンの誕生

ちくま新書
ラーメンの誕生

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059307
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0258

内容説明

現代人なら誰もがいつでもどこでも食べている国民食・ラーメン。そこには中国伝来の製麺技術が吸収され、日本料理ならではの伝統がいくつも盛り込まれている。明治維新までの油物嫌いや肉食忌避が解決され、安くてうまくて栄養いっぱいの食べ物が求められるようになると、ラーメンは全国で爆発的に普及した。そして、インスタントラーメンの発明により、ラーメンは世界中に広まっていく。外来文化を取り入れては、試行錯誤を繰り返しながら、積極的にアレンジしていく日本人の凄まじい知恵と情熱。すべての仕事に通じるラーメン作りの極意を、豊富な史料を踏まえて描く、壮大な歴史ドラマ。

目次

プロローグ ラーメンの魅力と不思議
第1章 中国めん料理の発達小史
第2章 日本のめん食文化の歩み
第3章 ラーメンへの芽生え
第4章 料理書にみるラーメンへの変遷
第5章 ラーメンの魅力を探る
第6章 日本が生んだ世界のラーメン
第7章 こだわりの味・くせになる味
エピローグ ラーメンと日本人

著者等紹介

岡田哲[オカダテツ]
1931年生まれ。食文化史研究家。東京大学農学部農芸化学科卒業。日清製粉(株)勤務後、1994~1997年、放送大学食文化史担当。全国調理師養成施設協会『調理用語辞典(改訂版)』の編集委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

niz001

6
予想してたよりラーメンについて網羅してた。新書1冊にうまくまとめたもんや。2016/08/18

バカ殿。

3
カレーライスもそうだが、ラーメンは、もはや日本の独特な文化だなぁ。最近は、激しい進化を遂げてるから昔ながらというのは無くなり、こんな本でもないとわからなくなるかもしれない。2016/10/10

もけうに

3
ラーメンに関する通史。日本における中華料理は洋食より後に受け入れられたものということにビックリ。カレーライス・トンカツ・コロッケより(日本風)ラーメンの方が歴史が浅いのねー。特にラーメン好きではないので、ラーメンに拘る人種は全く理解出来ないが、歴史好きなのでまあ面白いです。2014/03/24

ハヤブサの竜

2
もっと簡素な本かと思ったら、かなり濃厚な内容で、びっくりした。大陸との交流がラーメンの発展に色濃くでてることがよくわかる2015/02/18

我門隆星

2
再読。テルマエ・ロマエ3巻で古代ローマ帝国人主人公が現代日本のラーメンを食べる・・・。どうだろう?と疑問に思った。というのも、日本のラーメンはきわめて和風。むしろ餃子のほうが口に合うのではなかろうか、とか思ったからである。・・・案の定、ラーメンは中華料理を基にした日本料理。・・・ただ、本書は、ラーメンにもたらした在日コリアンたちの役割がすっぽり抜け落ちている(そもそも、ラーメン屋でキムチを出し始めたのはコリアンたちのはずである)。そのあたりが、少々残念である。2011/05/06

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