内容説明
アメリカを襲った未曾有の同時多発テロは、世界の安全保障の構造を根底から覆すことになった。私たちの生活の基本である安全のコストは、とてつもなく高いものになりつつある。整備された情報機関すら持てない日本は、この不条理な戦争を勝ち抜いて一国の独立を維持できるのだろうか。定まらない日本の安全保障政策を検証し、市民の安全と国土防衛に関する素朴な疑問に答える。
目次
序章 日本はなぜ「決定不能」な国か
第1章 テロに耐える国土の条件
第2章 核軍備をめぐる世界の現実
第3章 日本の防衛力はどこまで有効か
第4章 アメリカのミサイル戦略を検証する
第5章 総合安全保障の未来
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年長野市生まれ。北海道の陸上自衛隊に2年間勤務したあと、神奈川大学英語英文科、東工大大学院社会工学専攻修士、月刊『戦車マガジン』編集部(1990~92年)等を経て、フリーに。「軍学者」を名乗る。月刊『発言者』(1998年9月号~)、隔月刊『武道通信』(1999年11月号~)等に、連載を寄稿中
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