ちくま新書<br> 介護保険を問いなおす

ちくま新書
介護保険を問いなおす

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480058973
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0236

内容説明

二〇〇〇年四月の実施から一年、「介護の社会化」のかけ声の華やかさとは裏腹に、聞こえてくるのは「こんなはずではなかった」というとまどいと不満の声ばかり。導入以前よりサービスは減り、家族の負担は増え、福祉スタッフは過剰労働に疲れ、サービス事業者は経営難に陥るという現状の原因は何か。成立の事情がはらんでいるシステムの問題点を整理し、急速に進む高齢化社会を支える社会保障と国民負担の調和点を探る。

目次

序章 介護保険の現実とどう向き合うか
第1章 介護保険のシステムと手続き
第2章 なぜ介護保険が導入されたのか
第3章 要介護認定はどう行われ、何をもたらしているか
第4章 負担は減ったのか、サービスはどう利用されているのか
第5章 介護事業と福祉労働はどうなっているか
第6章 介護保険と社会保障の将来

著者等紹介

伊藤周平[イトウシュウヘイ]
1960年山口県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院人間環境学研究院助教授。専攻は社会保障論、社会政策論。介護保険をはじめ日本の社会保障に関する具体的な政策研究から、ジェンダー論の視点による福祉国家の分析、比較研究に至るまで、幅広い研究を行っており、論壇でも活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takao

2
2001年6月20日発行(初版)。介護保険が導入された頃、購入し、所々読んだ(赤線なども引かれていた)が、20年近く経って全文読み終えた。介護保険の導入自体が、社会保障への公費支出を削減し、国民の自己負担を増やし、民間企業に介護ビジネンスなどの儲けの場を提供するものだと思うが、20年も実施されてくるとすでに「定着」したことになるのだろうか。今からでも遅くない。社会保険方式から、以前の税方式に戻すべきだと改めて感じた。2018/12/17

のーべる

0
ここまで福祉をコテンパンに言った本は初めてでした。といってもほんの少し制度の勉強をしただけですが…。十年以上前の本ですが恐らく現場はそんなに変わっていないのでしょうね。医療法人が福祉法人も兼ねるようになってきているのは目に見えていることですよね。そういった団体が高齢者の囲い込みになっているというのに寒気がしました。2013/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/214454
  • ご注意事項