内容説明
高齢化・少子化を背景に、公的年金制度がゆきづまりつつある。長引く不況による低金利のなか、企業年金も運用難に陥っている。これを大きく変えるのが「確定拠出年金(日本版401k)」である。本書ではこの確定拠出年金が、労働移動や税制、国際会計基準の問題から、株式や投資信託などの家計における資産の運用に至るまで、日本の経済社会システム全般に関わる大きなテーマであることを概説し、今後の企業・サラリーマンおよび日本経済の未来を展望する。
目次
序章 なぜ確定拠出型の企業年金が必要なのか
第1章 企業年金改革はどのような経緯をたどってきたのか
第2章 日本的慣行の変革をうながす企業年金改革
第3章 米国の401(k)プランとはどういうものか
第4章 金融変革と確定拠出年金
第5章 企業年金の将来
著者等紹介
中北徹[ナカキタトオル]
1951年愛知県生まれ。一橋大学経済学部卒。同大学および英国ケンブリッジ大学大学院博士課程修了。外務省、通産省を経て、現在、東洋大学経済学部教授・国際経済学科長。専攻は国際経済学、産業組織論、金融論。国際的視野に立って日本経済をとらえる視点は鋭く的確である。著書に『なぜ市場開放が必要なのか』(共著、三田出版会)、『消費者の時代』(編著、日本評論社)、『銀行業の再生』(日本経済新聞社)、『世界標準の時代』(東洋経済新報社)、『国際経済学入門』(ちくま新書)、『日本銀行・市場化時代の選択』(PHP新書)、『グローバル・スタンダードと国際会計基準』(共著、経済法令研究会)ほか
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感想・レビュー
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佐島楓
晴れ女のMoeco