ちくま新書<br> こころの情報学

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ちくま新書
こころの情報学

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480058041
  • NDC分類 007
  • Cコード C0210

内容説明

地球上に生命が誕生した三十数億年前に、情報も同時に誕生した。情報とは生命の意味作用であり、ヒト特有の言語もその発展形にほかならない。すなわち、ヒトの“心”とは“情報”が織りなすダイナミックなプロセスなのである!それでは、動物の心を根底にもちながら、一方で機械(コンピュータ)で心をつくろうという野望を抱く、現代人の心とはいったい何か?オートポイエーシス、動物行動学、アフォーダンス、人工知能といった理系の知と、現象学、言語学、社会学などの文系の知を横断しながら、まったく新しい心の見方を提示する、冒険の書。

目次

第1章 情報から心をみる(情報学からの展望;心は情報処理機械か ほか)
第2章 機械の心(機械が言葉をしゃべるとは;人工知能の挑戦 ほか)
第3章 動物の心(生命の誕生と歴史;心的システムの進化 ほか)
第4章 ヒトの心(言語が生まれる;原型言語 ほか)
第5章 サイバーな心(もとめられる身体性;イメージ商品としての機械情報 ほか)

著者等紹介

西垣通[ニシガキトオル]
1948年生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業、日立製作所に入社。コンピュータ・ソフトの研究開発に携わる。その間、スタンフォード大学で客員研究員。その後、明治大学を経て、東京大学大学院情報学環教授。工学博士。理系の知と文系の知を架橋する新しい情報学の構築をめざす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuji

9
大当たりの内容。「情報」の定義が格好いい。→生物にとって意味のある〈パターン〉こそが、情報である。(!)情報と生命活動は切り離せない。「生態学的実在論」アフォーダンス理論の射程と限界。人工知能とフレーム問題。(1999年出版という古さで、驚きの内容ということは、わたしがアホなのだろうか?)2015/11/29

gushwell

8
Amazonで評価が高かったので読んでみました。情報学についてはほとんど知識がなかったせいか、第1章からつまずきました。解ったようで解らない、そんなもやもや感のまま第2章の「機械の心」、第3章「動物の心」へ。まあこの2つの章はある程度知識があるので興味深く読めました。そして第4章「ヒトの心」でまたモヤモヤ感。言葉と権威についてはなるほどと思うけど、「神話とゴシップ」についてはいまいち納得感がない。それにもまして、機械情報の出現がヒトのこころを変えたということに?マーク。(コメントへ続く)2013/05/23

nrk_baby

5
これが1999年に書かれたのか・・・ 第5章が特にいい2013/12/14

tolucky1962

3
情報をベースに広く「こころ」を考察したもので、 対象領域の広さに驚きです。2013/07/12

しい

3
何度読んでも十年前の本とは思えない2012/06/06

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