ちくま新書<br> 不良少年

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ちくま新書
不良少年

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480057280
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0236

内容説明

不良とは何だろうか。世間から社会的な劣等者ないしは犯罪者予備軍というレッテルを貼られる存在でありながら、一方で息の詰まりそうな管理社会に風穴をあけるトリックスター的存在。かつてこの両義性によって不良精神が輝いてみえる時代もあったが、それもいまはノスタルジーとして語られるのみである。恐るべき若者たちに対する近代国家の管理と保護の動向を鳥瞰しつつ、トリュフォーの映画や戦後日本のマンガ・劇画に登場する不良少年たちの反抗と運命を共感をもって描くもうひとつの若者文化論。

目次

第1章 恐怖から管理へ―若者は、恐怖の対象であった
第2章 管理の科学
第3章 「不良少年」の誕生
第4章 不良少年から非行少年へ―「不良少年」の戦後史
第5章 大人は判ってくれない―映画のなかの不良少年
第6章 ジャンルとしての「不良少年」―マンガのなかの不良少年
第7章 不良という文化
終章 反学校文化のゆくえ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

msykst

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犯罪なるものはあらゆる社会にとって必然である事を前提とした上で、不良少年/非行少年なるものが近代化のプロセスの中で如何に「治安」の対象として構築されたのかとを見る。都市への人口流入と学校化の必然としての「逸脱」というカテゴリー。…なんだけど最後突然俗流若者っぽくなってビビる。今から見ると、この頃の少年犯罪言説の異様さがよく解るよね。2009/06/28

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