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ちくま文庫
本と中国と日本人と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480039163
  • NDC分類 292.2
  • Cコード C0100

内容説明

辛口の書評家・エッセイストにして、中国文学の専門家である高島俊男が、独断と偏見をもってする中国関係名著案内。学術書もあればミステリー小説、個人史もある。幅広い分野から、おそるべき眼力で選りすぐった本の数々。さまざまな書物に描かれた中国と日本を読み解き、紹介する文章は、愛情と毒舌の限りがつくされ、読者は驚愕!この一冊で、あなたも中国通になれる。

目次

1 日本人と中国
2 文学のたのしみ
3 伝記と自伝
4 人のゆきき
5 旅行してみて、住んでみて
6 戦争の時代
7 日本人の主張
8 歴史を知ろう
9 学者のしごと

著者等紹介

高島俊男[タカシマトシオ]
1937年、兵庫県相生うまれ。東京大学大学院修了。専攻中国文学。著書に『水滸伝と日本人』(第5回大衆文学研究賞)、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(第11回講談社エッセイ賞)、『漱石の夏やすみ』(第52回読売文学賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

11
読みたい本が実にたくさんふえた。中国全般、よくぞこんなものをというレア本古書まで、広く、簡潔な中に深くあじわいを凝縮させた文章で紹介している。気楽に読める書評集でありながら著者自身博覧が光る中国学のベテランで、校訂や言葉遣いまで厳しい眼差しをもってはかっているので、自然と背筋がただされる。またその厳しさが本への誠実な態度の裏付けとなっているので、どの本も安心して是非にと手を伸ばしたくなる次第だ。「清代中国の法と裁判」「台湾・霧社に生きる」など今まで知らなかった良書をたくさん収穫できてよかった2012/12/15

taro

6
多数の中国、台湾に関する本が紹介された。是非とも読んでみようとおもったものは、「与太郎戦記」落語家さんが兵隊にいった小説、「僕は八路軍の兵隊だった」子どもの頃大陸で終戦をむかえ、八路軍に捕らえられて苦労する話、「西蔵旅行記」河口慧海という僧が明治33年にチベットに旅行に行く話、「生きている兵隊」石川達三の南京事件のルポルタージュ、「日本語先生奮闘記」中国湖南省長沙大学で日本語を教える老人の話、他にも李香蘭、甘粕大尉、台湾の高砂族、食は広州にあり、にっぽん音吉漂流記等面白そうだ。2016/10/05

in medio tutissimus ibis.

3
中国の事なら何でも知っていそうな著者にも、一方では日本も含め一つの巨大な中国文明なのだからわからないはずがないと言い、方や日中は別の文明であって無批判に一緒にすれば混乱を生むという別々の先達にそれぞれ信を置いていて、その問題にこの本の時点ではうまい決着はついていないという。文明論ではない、個人的な旅行記や滞在記においても、この日中文明の距離感をどう見るかという問題が陰に日向に顔を出している。その、わかるようでわからないところが呼んでいて面白い。きっと書いている方も同じだと思う。2018/07/18

すんすけ

1
これ、親本の『独断!中国関係名著案内』の方が良かったなあ。

わたりがに

1
高島さんのブックレビューを読んでいると普段は見向きもしない時代、分野の本にも興味が湧いてくる。片っぱしからAmazonで探してみたけど、どれも結構いいお値段。来月以降再検討。2014/11/23

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