内容説明
作品ごとに異なる人生を生きる。原作の息吹を自分の言葉を使って伝える。訳者は「役者」なのだ。手がけた翻訳は200冊以上。とにかく本が好き、人前に出るのは嫌い。考古学者のようにあれこれ調べて推理して、答えを掘りあてたときは、こたえられない。そんな翻訳稼業のあれこれを語る、待望のエッセイ。
目次
1 私の翻訳作法(翻訳者はセンスと想像力で勝負する;虚実皮膜のあいだで ほか)
2 仕事机から離れて(川のある町々;思い出のメルヘン『ニルスのふしぎな旅』 ほか)
3 こんな本を訳したり読んだり(永遠の名探偵;ベーカー街で朝食を ほか)
フカマチ式翻訳実践講座(私の翻訳テクニック;たぬきでいこう ほか)
著者等紹介
深町真理子[フカマチマリコ]
1931年、東京生まれ。都立忍岡高校卒。洋書輸入会社勤務を経て1963年から翻訳の仕事を始める
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