内容説明
日本の最先端技術を支える町工場。しかし、その町工場は男たちだけのものではなかった。「粋な旋盤工」小関智弘が訪ね歩いた町工場のおんなたち。機械工、CADの設計士、手帳屋、仕立て屋、印刷工…男社会にもまれ、時代にもまれた彼女たちが、明るくたくましく生きる姿を絶妙な筆致で描き出す。
目次
まだ見ぬ女性たちよ―まえがきにかえて
草の匂いのする女工さん―本田はなさん
つつましい豊かさ―三上久さん
「ひとつぼ君」はわたしの機械―阿部悦子さん
おんなの細腕・井桁の支柱―中西世津子さん
定年知らずのめおと工場―西山紀子さん
CADに挑む青春―奥山理恵さん・安達美幸さん
働けば、八起き―植松愛子さん
掴みボクロのしあわせ―須山ゆき子さん
何かをやりとげてみたかった―田部井洋子さん〔ほか〕
著者等紹介
小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年生まれ。町工場の旋盤工として50年近く働きつづけている。一方、作家活動をつづけている。主な著書に『大森界隈職人往来』『春は鉄までが匂った』『町工場・スーパーなものづくり』『粋な旋盤工』『鉄を削る―町工場の技術』などがある
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