内容説明
恋人でもない。肉親でもない。どこか距離感もある気のあう友人と、こんなふうにつきあってきた。ヘップバーンになりたかった少女時代、ベッドシーンに残る壁の謎、フェリーニとゴダールの衝撃、失業時代に通って見た30年代ヨーロッパ映画、社会派啓蒙映画が嫌いな理由…。マニアには書き得なかった、映画と世間と自分の関係史。
目次
ウインドーの中のサテン・ドール
夏の夜の校庭映画館で見た〈怪人〉の話
大人のリアリズム恐怖症
ディズニー映画よ、だましてくれてありがとう
お子様時代劇にエロスを見た
ひばり文化と白人崇拝少女趣味
ヴィーナスより美人だったオードリー
いつも陽気に輝いていた〈あちら〉
ベッドシーンに残る空漠とした壁…の謎
はるかアメリカン・ドリームを離れて〔ほか〕