内容説明
1917年のロシア革命は、全世界に複雑な波紋を投げかけ、その後の歴史にはかり知れない影響をあたえた。著者ジョン・リードは、ロシア・ボリシェヴィキの政権奪守にいたる1917年10~11月、その渦中にいて、見聞した一切を記録しあわせてビラの類をも集め、生き生きとした全体像を再構築した。ここにはレーニン、トロツキーをはじめとする指導者のみでなく、農民、労働者、兵士、そして反対派の動きも適確にとらえられており、今まさに読むべき内容にあふれている。
目次
1 背景
2 近づく嵐
3 その前夜
4 臨時政府の崩壊
5 突進
6 救済委員会
7 革命戦線
8 反革命
9 勝利
10 モスクワ
11 権力の獲得
12 農民大会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
8
古典的な名著として名高いロシア十月革命のルポ。その評価に違わず、帝都ペトログラードを覆う混沌と暴力的なまでの熱狂を描いて余すところがない。外国人ジャーナリストの地位を利用し、様々な陣営に出入りしていることも特徴か(蜂起当日、臨時政府を取材するため冬宮に出かけるという冒険も)。ただ著者の観測範囲は意外に狭く、地方の状況については全て伝聞に頼っているから、この辺は割り引いて読む必要がありそうだ。2023/10/27
はにゅ
0
基礎知識がないとどーもよくわかんないんだが・・・2007/02/23