筑摩選書<br> 敗者としての東京―巨大都市の隠れた地層を読む

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筑摩選書
敗者としての東京―巨大都市の隠れた地層を読む

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  • サイズ 46判/ページ数 341p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480017680
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0325

出版社内容情報

江戸=東京は1590年の家康、1869年の薩長軍、1945年の米軍にそれぞれ占領された。「敗者」としての視点から、巨大都市・東京を捉え直した渾身作!

内容説明

富と人口が集中し、世界最大規模を誇る都市、東京。だがこの都市は、少なくとも三度、占領されてきた。一五九〇年の家康、一八六八年の薩長連合軍、一九四五年の米軍によってである。凹凸をなすこの都市の地形と結びつきながら、過去の「敗者たち」の記憶は、歴史的な地層をなしてきた。縄文の古代から現代までを視野に入れ、地球史的視座と家族史的視座とを往還しながら、江戸=東京に伏在する「敗者たち」の記憶の水脈を探り当て、「勝者」であり続けようとする令和の東京とは異なる可能性を探求した、比類なき「江戸=東京」論!

目次

東京とは何か―勝者と敗者のあいだ
第1部 多島海としての江戸―遠景(クレオール的在地秩序;死者の江戸、そして荘厳化する外縁)
第2部 薩長の占領と敗者たち―中景(彰義隊の怨念とメモリー・ランドスケープ;博徒と流民―周縁で蠢く敗者たち;占領軍と貧民窟の不穏―流民の近代をめぐる眼差し;女工たちは語ることができるか)
第3部 最後の占領とファミリーヒストリー―近景(ニューヨーク、ソウル、東京・銀座―母の軌跡;学生ヤクザと戦後闇市―安藤昇と戦後東京;「造花」の女学校と水中花の謎―山田興松とアメリカ進出;原風景の向こう側―「都市のドラマトゥルギー」再考)
敗者としての東京とは何か―ポストコロニアル的思考

著者等紹介

吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年、東京都生まれ。87年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院情報学環教授。社会学、都市論、メディア論を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たま

58
関東地方の「クレオール的在地秩序」は江戸幕府によって、江戸幕府は薩長によって倒され、太平洋戦争後は米軍に占領される、そういう敗者として東京を見る試み。広汎な対象を扱っているため論を尽くしているとは言い難いし、無理な議論、性急な結論もあるが、私にとっては面白いトピックが幾つかあり、興味深く読んだ。例えば武士の起源とも関係する江戸幕府以前の関東地方。明治初期の博徒と流民、占領期のやくざ。安藤昇(著者の親戚)に頁が費やされているがそれよりも現代へ続く暴力・テロ肯定の流れとして掘り下げるべきトピックと思う。2023/05/20

はるわか

10
江戸=東京でかつての勝者が敗者となる三つのターニングポイント、徳川家康による江戸の占領、薩長による明治維新時の占領、1945年の米軍による占領。そして、敗者は勝者と混じりあう(クレオール化)。敗者と勝者がミルフィーユのように重なり、混ざり合うことで都市としてのダイナミズムを更新し続けた。2023/02/25

harumi

2
初めての吉井俊哉さんの本だったので難しい箇所がいくつかありましたが面白くて一気読みしました。特に古代から江戸まで、明治維新から敗戦後の東京の歴史は膨大な情報量がわかりやすくまとめられていて圧巻です。ただ、ファミリーヒストリーの章はこれがどう勝者と敗者に繋がるのか不勉強な故ピンときませんでした。吉井俊哉さんの本をもっと読まないといけませんね。2023/09/05

takao

2
ふむ2023/06/09

horada

0
*2024/01/28

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