出版社内容情報
日本国憲法第9条に平和の文言を加え、25条の生存権を追加することで憲法に生命を吹き込んだ法律家・政治家「ギダンさん」。その生涯をたどる初の本格評伝。
内容説明
福島県出身の法学者・弁護士・政治家である鈴木義男は、東北帝国大学教授を務めるも、軍事教練に反対して教壇を追われ弁護士に転身。河上肇ら治安維持法違反者の弁護などで活躍後、戦後は衆議院議員として帝国憲法改正案の審議に携わる。鈴木の提案から第九条に平和の文言が加わり、GHQ草案にはなかった第二五条の生存権が追加された。「ギダンさん」と呼ばれ親しまれた鈴木義男の、平和憲法成立への知られざる努力を含む多方面の活躍と、その波乱の生涯を描く初めての本格評伝。
目次
第1章 キリスト教的環境の中で―誕生から東北学院卒業まで
第2章 大正デモクラシーとの出会い―二高入学から東京帝大助手任期終了まで
第3章 欧米留学とその「成果」―留学から東北帝国大学辞職まで
第4章 弁護士として―無名弁護士から人権派弁護士への飛躍
第5章 新憲法制定・司法制度整備―政治家への転身から法務総裁辞任まで
第6章 左右対立の社会党の中で―中央執行委員辞任から衆院選挙落選まで
第7章 晩年―新たな目標へ
著者等紹介
仁昌寺正一[ニショウジショウイチ]
1950年、岩手県に生まれる。1979年、東北学院大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。同年より、東北学院大学経済学部助手。その後、講師、助教授、教授を経て、2020年より東北学院大学名誉教授。専門は東北経済論、地域経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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