出版社内容情報
比喩は作者が発見し創作した、イメージの結晶であり世界解釈の手段である。日本近代文学選りすぐりの比喩表現を鑑賞し、その根源的な力と言葉の魔術を堪能する。
内容説明
「睡眠は時雨空の薄日」「碧い空のかけらのように澄んだ眼」…。日本文学には豊潤にして洒脱な比喩が数多見られる。それは、あるものをそれに似た別のものになぞらえ間接的に伝える役割にとどまるものではない。作家が発見し、あるいは創作した、イメージの結晶であり世界解釈の手段である。本書では、日本近代文学選りすぐりの比喩表現を紹介し、日本語の持つイメージの根源的な力、その妙味を堪能する。
目次
第1章 感覚の表現―視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚
第2章 自然の表現
第3章 文化・社会の表現
第4章 顔の表現
第5章 体の表現
第6章 心の表現
著者等紹介
中村明[ナカムラアキラ]
1935年山形県鶴岡市に生まれる。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て、母校・早稲田大学の教授となり、名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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CCC
4
羅列的な比喩表現の紹介。一本調子なので読んでて辛い。もっと上手い語り口はなかったのだろうか。と思うのは読者の贅沢だろうか。2015/08/09
ankowakoshian11
2
日本文学の比喩表現の羅列。作家別の比喩表現の特徴の説明もあり読んでいて気づきがあった。2022/06/06
がっちゃん
0
【頭】【尻】【驚愕】など分野わけをし、それらについて比喩表現が用いられている例文を提示している一冊。近代~現代(?)の文学作品から採取している。2013/10/23
狐夏(こなつ)
0
近代文学を中心にあらゆる比喩を、対象別に紹介している 比喩の勉強にも良し、取り上げられた小説を読む参考にするも良し 2013/08/28
ず
0
有用だけど読みにくい。引用文は箇条書きにして解説は別にして欲しかった気が。2013/07/02