内容説明
フランス文学者としての生涯をかけた仕事『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語』の翻訳とともにあったフランソワ・ラブレー研究のなかから、第2次大戦中執筆の「ユマニストのいやしさ」から絶筆「森中森不在」まで計15篇、著作集『ラブレー雑考』他からエッセー風のものを中心に選んだ1冊。
目次
ユマニストのいやしさ
古い諷刺の一例
MとNと
ラブレーは戦争を好きではなかった
凍った言葉の伝説
あるなまぬるい批評について
架空邂逅記
「テレームの僧院」の解釈について
知らぬが仏
農夫と悪魔
ラブレーとカルヴァン
やはり台所があったのか?
海に浮かぶ「テレームの僧院」Th´el´eme flottanteについて
ラブレーと「人間不在」
森中森不在