「自分のために生きていける」ということ―寂しくて、退屈な人たちへ

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479791027
  • NDC分類 159
  • Cコード C0095

内容説明

私は何がしたいのか?「ホンネ」はどこにあるのか?いきいきとした感情生活をとりもどし、よりよい人間関係をきずくための一冊。

目次

第1章 「退屈」に耐えられず、何かにすがりつく心
第2章 人はなぜ、自分の「欲望」を見失うのか
第3章 「寂しさ」の裏にひそむ「怒り」をくみ出せ
第4章 あなたの「インナーチャイルド」の声に耳を傾けよう
第5章 パワーゲームを降りて「魂の家族」をつくる
第6章 「一人でいられる能力」が「親密な関係」をきずく

著者等紹介

斎藤学[サイトウサトル]
1941年、東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。医学博士。家族機能研究所代表。アルコール依存・薬物依存などの嗜癖(依存症)研究の第一人者。過食症・拒食症、児童虐待など、多岐にわたる「現代社会の病」をつきつめていくと、健全に機能していない「家族」のあり方にその要因をみることができると説く。独自のスタイルで治療・研究を行い、各方面から厚い信頼と支持を得ている。セルフヘルプ(自助)グループの活動支援、執筆、講演などでも活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

63
いい文章だ、これは役立つ考え方だ、と思うところを赤線で引くなら、この本は赤く染まってしまうほどだろう。しんどさを抱えた人、不遇な境遇をサバイブしてきた人、その他自分の弱さに嫌気がさした時、どんな状況にいても人生を楽観する力を与えてくれる、それが「自分のために生きていける」力だと思った。非常に肩の荷が下りる言葉がふんだん。2015/05/19

テツ

16
ぼく自身はわりと一人で何でも熟せるし独りという状態をエンジョイできるタイプなので新たに学ぶ部分はあまりなかったが(自分勝手で独善的なだけとも言う)全てを他者の創り上げた価値基準に委ねているが故に自縄自縛に陥って苦しんでいる膨大な数の若者たちには是非読んで頂きたい内容だった。まずは自分が心から望むことを自身の内側から抉り出すこと。それがどれだけ社会的に認知されず、歓迎されない望みだとしても、自分だけはそれを尊び慈しみ、大切に抱き続けること。そうした小さな心の動きからしか自己肯定感は生まれてこない。2022/05/20

takaya

13
自分の「本当」の欲望を知る事、向かい合う事が大切。「本当の」というのが一つのポイントとなる。例えば、自慰行為は性愛のすり替えの行為であり、それはかえって本当のセックスへの欲望を高めてしまう。だから、自分の本当の欲望と向かいあわなくてはならない。自分の退屈感・寂しさ・怒りを押さえ込んではダメ。その感情と向かい合う事が大切。パワーゲームを降りる事は不可能だが、勝ち負け偏重からは抜けるべき。正々堂々とゲームを戦い努力し、勝ったら胸を張り、負けたら潔く負ければ良い。負けるのは痛みを伴うが、あなたの心の宝は増える。2011/11/21

12
図書館で借り、ザックリ読み、難しい内容、分類し難い内容をわかりやすく分類し直し、非常にバランスが取れています。良いと思います、次回借りた時にじっくり読みます。2015/06/07

Baron

7
斉藤学氏の著作は、それぞれの本で言っていることが重複していたりするのだが、裏を返せばそれほど著者が伝えたいことなのだろう。 本書でも、人間関係における支配と競争・コントロールといった「パワーゲーム」の虚しさを軸に、「寂しさ」とは何か?「退屈」とは何か?「嗜癖」とは?といったテーマが語られる。 特に、「寂しさ」に対する洞察は秀逸で、「自立した人とは、いつも適度な寂しさに耐えている人」という記述。決して「耐え難い寂しさ」ではないのがポイントだ。(続く2015/04/16

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