ワーキングプアは自己責任か―アンフェアな社会にはもう騙されない

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479771050
  • NDC分類 366
  • Cコード C0095

内容説明

不安定な雇用で薄給どん底生活…、毎日働きづめで、先のことなんて考えられない…もう限界だ!!戦うエコノミストが「努力しても報われない社会」をメッタ斬り!「働く貧困層」を救う確かな戦略を練る。

目次

第1章 フリーター漂流時代の悲劇(あるフリーターの寂しい老後;このままフリーター人口は減少するのか? ほか)
第2章 諸外国でも増える絶望する若者たち(過去20年で世界的に所得格差が拡大;韓国でも増えるワーキングプア ほか)
第3章 ワーキングプアから脱出できない現実(ニートの多くが「いじめ」を経験;「ひきこもり」とニート ほか)
第4章 「心のワーキングプア」になる正社員(「働きすぎ」となる若手正社員;経済のIT化が長時間労働につながる ほか)
第5章 ワーキングプアの連鎖を断ち切るために(「ワーキングプア」はすべての人にとっての問題;諸悪の根源は「新自由主義」にあり ほか)

著者等紹介

門倉貴史[カドクラタカシ]
エコノミスト。1971年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、横浜銀行のシンクタンク浜銀総合研究所の研究員となる。社団法人日本経済研究センター、東南アジア研究所(シンガポール)への出向を経て、2002年に第一生命経済研究所に移籍、経済調査部主任エコノミストになる。2005年7月からは、BRICs経済研究所の代表に就任。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる。同志社大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Humbaba

3
仕事をしても報われない社会は,残念ながら現実のものとなってしまった.また,さらにはそもそも仕事をすることすら難しい社会になりつつある.このような時代だからこそ,しこのままではいけないと立ち上がることが大切である.2010/11/28

Riopapa

2
親の世代より貧しくなる可能性が高い時代になってしまった。自分の子供がワーキングプアにならないためには、とにかく勉強させて、高度な技術を身につけられるような大学に行かせるしかないのか。文学部出身の自分は今の時代だったら職につけなかったかも。2012/09/01

kira

2
ロー・ロードからハイ・ロードへの切り替えは、私もまったくの同意です。 自己責任かと言われると、やはり意欲がある人には這い上がれる社会の仕組み作りは必要と思いますが、労働が世界レベルでやり取りされる状況では、中間層が他の新興国に移った分、日本などの国で中間層が減って格差ができるのは仕方がないようにも思います。 「グローバル」化による社会や労働の変化が止められない限りは、「ではどのように変化に対応していくのか」考えて行動していくことが必要ではないでしょうか。2012/06/04

akubineko

1
バブル崩壊後の、経済失速。失われた10年に加えてリーマンショックで日本の雇用は、ズタズタだ。ワーキングプアどころか、仕事すらない。行きすぎた新自由主義を規制する策は、なにもとらない政府。このままだと、何十年か後には生活保護を受ける人が大量になる。今、社会を変えていかないと、間に合わないという危機感はないのだろうか?それとも、食えない人達には、○んで欲しいと、考えているのだろうか?自殺者3万人が減る方策をとらないのは、そういうことだろうか?2010/08/13

ロビンソン

0
所々著者の思い込みによる部分であったり、充分とは言えないデータで説明されていたりして、 正直期待はずれ。 この種の貧困層を扱った本だと、どうしても貧困層側が被害者という意見ばかり目立つなあ。 自分の思い込みかもしれないが、貧困層の大半はなるべくしてなった人達だと思うが。2013/11/21

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