センス・オブ・ワンダーを探して―生命のささやきに耳を澄ます

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479392163
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0095

内容説明

「生きている」とはどういうことか。かけがえのない子ども時代の出会いと感動に導かれ、いのちと世界の不思議に迫る極上の対話。

目次

1章 子ども時代は不思議の入口
2章 生きているとはどういうことか
3章 科学の進歩は人間を幸福にするのか?
4章 私たちが見ているもの、見えなくなっているもの
5章 「自分だけの物語」との出合い
6章 再び世界を繋ぎ直すために

著者等紹介

福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。1959年東京都生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に出版した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)はサントリー学芸賞、中央公論新書大賞を受賞、ベストセラーとなる

阿川佐和子[アガワサワコ]
作家、エッセイスト、インタビュアー、テレビ司会者として活躍。1953年東京都生まれ。慶應義塾大学卒。1999年『ああ言えばこう食う』(壇ふみ氏との共著)により第15回講談社エッセイ賞を、2000年『ウメ子』(小学館文庫)により第15回坪田譲治文学賞を、2008年『婚約のあとで』(新潮社)により第15回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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クプクプ

50
面白かったです。阿川佐和子さんの福岡伸一の対談集。前半は、ほぼ一方的に福岡伸一が話していました。しかし話題が本についてになるとガラッと状況が変わって阿川佐和子さんが多くを語りはじめます。福岡伸一はロフティングのドリトル先生シリーズのドリトル先生の助手のスタビンズ君に憧れて生物学者になったそうです。また井伏鱒二の翻訳も抜群に優れていたと言っていました。福岡伸一は阿川佐和子さんの本を読んでいて阿川佐和子さんを尊敬しているところも話がかみ合って成功していました。村上春樹、今西錦司、川上弘美の話題が楽しかったです2019/08/11

Book & Travel

42
『生物と無生物のあいだ』が心の琴線に触れる所が多かったので、福岡博士の考えをもう少し深く知ってみたいと思い手に取った阿川さんとの対談本。ともに豊かな子ども時代の経験を心に残していて、対極にいるようでどこか通じている二人の対談は、共感する所も多くて面白く、そしてどこか羨ましい。昆虫好きだった少年時代に昆虫学者に出会った経験が今に繋がる博士のエピソードは、子どものセンス・オブ・ワンダーに対応する大人の心もいかに大切かということを感じた。同時に、子どもに興味を持たせてすべてを説明しないという話にも納得。〜2017/07/22

おさむ

39
「おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子ども時代の『あなた』です」レイチェル・カーソンのこんな言葉から幕を開ける2人の対談集。共に文章が上手で、話もうまく、敬愛しているだけに期待しましたが、見事なクオリティでした。神秘さや不思議さに目を見張る感性が、センスオブワンダー。絵本や小説、絵画などの具体例から展開していく文明論、そして動的平衡論はすんなり腑に落ちます。自分のセンスオブワンダーは一体どこにあるのだろうと、改めて考えさせられる良書でした。2018/10/07

キジネコ

39
思わず声を出して沢山笑ってしまいました。とても楽しい本です。阿川さんと分子生物学者の福岡さんの対談かな?気がついた時には 3人目として参加させていただいている様な気分になりました。子供の頃に感じた驚きやワクワクや興奮は その後の人生の大きな支えになる。機械論的解決と動的平衡の対比が広範な話題に乗って分かりやすく面白く弾みます。もっと自分のことを信じて、自信を持って良いのだよ(^-^)と、おいらはメッセージを受け取りました。もし今アナタが元気をなくしているとすれば読んで見てください。実は僕らは凄く逞しい。2013/07/03

かさお

37
事情あって科学系読み物を10冊程度読むつもりで、これは4冊目。1番読みやすく敷居が低く面白かった。阿川佐和子との対談形式である事が理由の1つだろうが、俄然この作者にも興味がわいてきた。センスオブワンダー=子供時代に浴びるかけがえのない感覚、神秘さや不思議さに目をみはる感性と定義。話は多岐にわたり絵画や文学(特に村上春樹のとこが面白い)にも。そうだね、不思議だね、とあっという間に読了してビックリ。理系の話は最近やっと興味を持ち始めた文系の私がメモも辞書もひかずスンナリ読了とは恐るべし。他の作品も読んでみよう2023/03/17

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