内容説明
230万部突破『思考の整理学』著者と「自分の頭で考える練習」をしよう。深く、柔軟に考え、物事の本質を見抜くために必要なこととは何か?95歳「知の巨人」による思考術の集大成!
目次
第1章 平面思考から球面思考へ
第2章 触媒思考
第3章 選択の判断力
第4章 曖昧の美学
第5章 民族論理学
第6章 二次的創造
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年、愛知県生まれ。東京文理科大学英文科卒。雑誌「英語青年」編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授(5年間、同大学附属幼稚園園長を兼務)、昭和女子大学教授を経てお茶の水女子大学名誉教授。文学博士。英文学のほか、読者論、テクスト論、教育論などで論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
72
外山先生のエッセイは、その一つ一つを切り出しても成り立ち、我々を考えさせてくれるところが好きである。今回、知識と思考の両立を主題に据えた本であったが、些かてんこ盛りな感があることも事実、しかし、先に記したとおり、それ自体が勉強になるのだからそうして一気にこちらとしては様々な知識と知恵とその手段を学ばせて貰うのである。そのような生き方にとっての含蓄に富むエッセイ達であった。2020/05/24
侘び寂び侘助
5
著者の柔らかな語り口による考え方のお話。日本語の構造から、必ずしも西洋の考え方が、日本のそれと合うわけではないというそもそもなお話で、昨今の思考の輸入に一石を投じる、と思う。2019/03/29
ぁー
4
海外などは、一人称を『私(i)』、二人称を『あなた(you)』などと複雑でない。日本は一人称を『うち、わたし、わっち、あたい』等々、曖昧にする傾向がある。あー、なるほど……だからか!と膝を打つ内容がたくさん詰まった一冊!ぜひ、読んでいただけたらなと思います!シェイクスピアは難しい!!!(笑)2021/02/08
ken
3
世の中のことなど、考えたことを記載しているが、印象に残ったのは球面思考という、物事について違った価値観から見つめる存在とそこから新たな考えや物事が生まれるということ。悪くいうと当事者意識がないとも言えるが、視野を広く持とうとする時や何か創造するときに意識したい。たまに読んで新たな発見がある本かも。2019/07/03
かさ
1
平面思考から球面思考への転換、日本を曖昧の美学・民族論理学の視点で再読解する。一方、選択の判断力や二次的創造など目新しくない議論や、著者のご高齢ゆえ昨今のビジネス環境とは乖離した現状把握をされているのも気になった。2020/12/03