内容説明
高度成長の好況下、運輸官僚の若狭得治はひとり未曾有の不景気にあえぐ海運業界の大規模再編を成功させた。政財界を動かし、官僚主導で次々と難問をさばく大物次官に多くの巨大企業が群がるが、若狭は、なぜか弱小企業・全日空へと天下る。だが同じく天下りの“航空界の帝王”松尾静磨率いる日航は、日航一社による業界支配を目論んでいた―。官から財へ、影の権力者「官僚」による天下り支配の実態を描くシリーズ第二弾。
目次
序章 天下り支配の実態
第１章 官僚による史上最大の海運再編
第２章 大物事務次官の手腕
第３章 「ナショナル・フラッグ」の驕り
第４章 職権乱用と天下り
第５章 お役所に逆らう航空再編
著者等紹介
本所次郎［ホンショジロウ］
１９３７年、東京に生まれる。経済記者として二十六年間、運輸、金融、財界などを取材し執筆活動へ。財界、歴史上の人物ドキュメンタリーや企業小説などを多数手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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