内容説明
日本を実質的に支配する影の権力者「官僚」。戦前戦中の特権的生活、軍部の総動員体制を支えた法案づくり、業界コントロールを通じた天下りや贈収賄事件、無形の圧力・行政指導…政財界に君臨する高級官僚の赤裸な権力と野望。戦後政治と高度成長を主導した“官僚支配”の視点から昭和史を描く全四巻。
目次
序章 政財官界を支配する影の権力者(三人の新任官僚;官僚制度の確立 ほか)
第1章 若き超エリート官僚(高文試験合格;「お気の毒ですが、回復の見込みはありません」 ほか)
第2章 戦時総動員体制(国家主導のダミー会社「帝国船舶」;海運統制をめぐる軍部との綱引き ほか)
第3章 造船疑獄の闇(「敗戦と同時に民主革命に突入した」;片道三時間の通勤 ほか)
第4章 ヤクザと海運大不況(天下り交渉;「田岡さんにそっぽを向かれると海運局が困ります」 ほか)
著者等紹介
本所次郎[ホンショジロウ]
1937年、東京に生まれる。経済記者として二十六年間、運輸、金融、財界などを取材し執筆活動へ。財界、歴史上の人物ドキュメンタリーや企業小説などを多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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