だいわ文庫
錬金術師―昭和闇の支配者〈4巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784479300397
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

老舗デパート「白木屋」騒動で乗っ取り屋元祖となった横井英樹。赤貧の生い立ちからカネと栄誉を求め、東急グループ・五島慶太と組んで乗っ取りに次ぐ乗っ取りで大旋風を巻き起こす。安藤組の襲撃にもその猛進は止まらず、ついに「ホテルニュージャパン火災」で有罪に。企業を喰い荒らした欲望の虚業家の、悪の錬金術と執念。

目次

第1章 白木屋強奪の野望
第2章 “強盗慶太”の策略
第3章 砂糖に群がる乗っ取り屋
第4章 悪の錬金術
第5章 ホテルニュージャパン炎上
第6章 飽くなき執念

著者等紹介

大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。週刊文春記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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姉勤

34
読んでいて胸クソ悪くなる当巻の主人公、横井秀樹。企業乗っ取り、株価操作、謝金踏み倒し、抱え込んだカネを”守銭奴斯くあるべき”と吝嗇を貫いたが、手に入れたホテルニュージャパン火災で文字通り「ヤキ」がまわった。次々と資産を手放し、頓死で幕を閉じた人生だが、多くの愛人達に子を産ませ、欲に塗れて派手に生きるのも、一男子の人生としては悪くはないのかもしれない。 豪華な屋敷が、故鈴木その子売られ美白御殿になったのと、凋落の象徴、ホテルニュージャパンの跡地に出来たのが六本木ヒルズとは、因縁深く興味深い。2012/06/18

α0350α

9
錬金術師!前の3人に比べてここまで魅力的じゃないのは逆にすごいですね。最後の方でアメリカの不動産王トランプ氏が出てきたのはちょっと驚きました。2017/10/30

にがつ

5
面白かった。テレビでホテルニュージャパンの火災についてやってて読んでみたくなった。まー、乗っ取りがひどいwしかも人柄もなかなか難がある。ケチだし借りた金はなかなか返さないし、金が絡むと人でなし。でも酷い環境だった幼少期から成り上がっていくのはなんかおもしろかった。あと信じられない人柄とかがおもしろい。ヤクザが常識人に思える。2015/11/04

KJ

4
極貧生活から成り上がり乗っ取り屋の元祖と呼ばれた横井英樹。エリート意識に侵された白木屋の買収劇に当初大衆は喝采を送る。数億円の損を負っても五島学校への入学金と割り切る逞しさ。砂糖を必需品と捉え製糖会社の買収を繰り返す。劣等感を覆う存在として美女を好む。やがて辿り着いたホテルニュージャパン。役員をファミリーで固め人員削減と安全対策の不備が招いた大火災。金と自分しか信用しない横井に対する因果応報とも思える帰結だ。成功の影には何処かに歪みが生じる。戦後の高度成長とバブル崩壊。日本経済の歩みと横井の人生が重なる。2022/03/29

岩間 宗達

2
横井英樹を中心に企業買収でのし上がった人々の物語。ホテルニュージャパン火災の詳細に関しても更に知りたい。人はここまでお金に執着できるのかとただ驚かされる2018/02/19

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