出版社内容情報
エグゼクティブの連載の単行本化。筒井康隆,邱永漢,細川護熙,山田風太郎,畑正憲,志茂田景樹ほか著名人の本棚を探検する。
内容説明
誰がどんな本を読んでいるのか。誰がどんな本を読んできたのか。『本好き』なら誰もが覗いてみたくなる魅惑のブックワールド。24人の本棚ウオッチング。整然、雑然、唖然、呆然、陶然…。本棚の森に迷いこんだ本棚探険隊のルポ。
目次
筒井康隆の本棚
内藤陳の本棚
山田風太郎の本棚
荒俣宏の本棚
高村薫の本棚
村松友視の本棚
吉村昭の本棚
高橋克彦の本棚
畑正憲の本棚
和田勉の本棚〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
184
読書家、精読家、蔵書家、活字中毒、ただの本好き、愛のかたちは本棚に可視化されている。整然と並ぶもの、芸術的に積まれるもの、30年前の著名人の本棚である。吉村昭さんはいう、「今いちばん怖いのは、本がこれ以上増えること」。自分を掻き立てる本と出合えた充足感。たとえ今は解らなくてもいい。その数行が心に残るのならば。まだ知識のない空白に学びを入れることにより、濁りのない考えを生む。本のはじまりは人生の門出のよう。華は一瞬、常に本の続きを読む人生も悪くないだろう。頁を捲るたびに何かを感じ、いつか読み終えるのである。2023/08/19
yomineko@猫と共に生きる
67
読み友様からのご紹介本です📚見たい!人の本棚が見たい!たとえアニメばかりでも文学全集ばかりでも人となりが分かるので好き😊吉村昭様流石です✨✨✨イメージ的に崩れてそうな(笑)筒井康隆先生の本棚超綺麗ピカピカ~内藤陳さんのは酷いけど、こういうのを見ると何故かとっても惹かれる💑本の樹海🏊探ると逸品が出て来そうで怖くて楽しい本の海📚クローゼットには興味ないけど人の化粧ポーチやら本棚やら気になるお年頃です(笑)2023/08/28
しいたけ
66
1996年初版で少し古め。本棚の写真よりも、各著名人の本と生きてきた人生や本に寄せる思いを大切に取材した本だと感じた。「この値段でこんなに楽しめるなんて本は素晴らしい」との共通した思いが語られている。安部譲二は、獄中でくだらない小説に出くわすと激怒して壁に投げつけていたのだそう。娑婆ならすぐ他の本を手にとれるが塀の中ではそうもいかないからと。娑婆で本を次々と手にとれることに感謝が足りなかったと反省しながら、ついつい笑ってしまった。
mitei
45
ムツゴロウってこんなに洋書読んでるんだなぁ。とか新しい発見があり新鮮だった。2011/12/07
たまきら
43
読み友さんの感想を読んで。うわあ、亡くなられている方がたくさん!とびっくりして巻末を見たら、1991年取材の方も!いやはやいやはや。意外なひとの本棚が雑然としていたり、整理整頓が行き届いていたり…おもしろいなあ。しかし、この人たちの階下には住みたくない、と思ってしまう自分なのでした…。2023/09/06