愛国者の条件―昭和の失策とナショナリズムの本質を問う

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愛国者の条件―昭和の失策とナショナリズムの本質を問う

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478942345
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

改憲論議も喧しい世情の下、ベストセラー『昭和史』の著者と日本海軍書誌研究の第一人者が、歴史を正しく知って過ちを繰り返さぬよう、反戦の思いをこめて提言する。

内容説明

教育が変われば、国も変わる。その覚悟はできているのか。日本人よ、気分に流されるな。「国のため」より立身出世、能力主義より官僚主義、国際感覚より「栄光ある孤立」、国民との約束よりも外圧…純粋な愛国心を歪め、国家を危うくするものの正体。

目次

巻頭対談 愛国心を教えることは可能なのか
第1章 愛国を論じる前に
第2章 「美しい国」づくりに必要なこと
第3章 日本海軍の人づくりに学ぶ
第4章 国家の命運を握る先見性
第5章 国家と軍が誤る時
第6章 なぜ昭和の海軍は破綻したのか
第7章 再軍備を語る前に知っておくべきこと
第8章 日本は歴史から何を学ぶか

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同年文藝春秋入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、出版局長、専務取締役を歴任。『ノモンハンの夏』(文藝春秋)で、第7回山本七平賞受賞

戸高一成[トダカカズシゲ]
1948年宮崎県生まれ。多摩美術大学卒業。財団法人史料調査会理事、厚労省所管「昭和館」図書情報部長を経て、現在、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイ

81
書かれた当時は第一次安倍内閣発足の頃。国が危機の時、例えば維新や戦後の時、民は国のために働く。大国になるにつれ、愛国心は消える。特攻は間違っていたが、国や家族のために自らの命を捨てた特攻隊員は紛れもなく愛国者だった。しかし、お前の死を無駄にしないと言った上官達はそれを忘れ、自らの責任をかき消そうとした。こんな上官を、そして指揮のできない上層部を作ったのは、その当時の海軍や陸軍の教育だ。教育の制度を変えてその結果ができるのは10年後だから、その修正にはまた時間がかかる。愛国とは何か、米国には学ぶものがある。2015/04/27

星辺気楽

4
日本海軍をちょっと美化しすぎじゃないのかなという感じはあるけれど、半藤一利さんの言葉は今の日本にとって大切なことばかり。 2014/06/13

ken ken

1
憲法改正に関し意見を異にする大和ミュ-ジ-アム館長の戸高さんと歴史家半藤一利さんとの著者。過去の悪かった面、素晴らしかった面、両方知ってこそ、愛国心のスタ-トラインである。という戸高さんの言葉。もっと勉強せねばと思わされました。2014/10/21

丸坊主

1
「戦後、この国の倫理観が崩壊してしまったのは、この国の戦後そのものが『命をかけた約束』を破った人たちによってつくられているからであり、また人々がそれを許してきたからです」(戸高氏)「無責任に無責任を重ねていった結果が、日中戦争であり、太平洋戦争だった」(半藤氏) 日清・日露戦争から太平洋戦争までの日本の失策に焦点を当て、歴史をたどっています。単に歴史ものにあたるよりも焦点がはっきりしていて、私には読みやすかったです。2013/04/19

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