出版社内容情報
いまや壊滅状態の日本。その矛盾社会での弱者や企業社会での少数派の切捨て・排除の実態に焦点を当てた現代社会への提言。
目次
1章 「強さ」より「柔らかさ」を
2章 子どもの未来を閉ざしてはいけない
3章 少数者の声を聴く
4章 たたかいつづけた人たち
5章 少年の心、少年の想像力
6章 無節操日本どこへ行く
7章 いま国がなすべきこと
著者等紹介
鎌田慧[カマタサトシ]
1938年青森県生まれ。早稲田大学文学部卒業。新聞、雑誌記者を経て、フリーとなる。開発・公害・教育・労働など、社会問題を追求する社会派ルポライターの第一人者。自ら現場を体験し、その立場に立ってルポを書き続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岩間 宗達
0
読了。20年前の著作。鎌田氏の日本を見つめる目は厳しくも優しさに溢れている。色々な土地の様々な問題に光を当てて、読者に考えさせる。SDGsという言葉が生まれる前に氏は訴えていた。2021/03/04
愛希穂
0
本のタイトル『忘れてはいけないことがある』。 忘れてはいけないこと、それは何なのだろう。この本を読んで思ったのは、ひとを大事にする、ということ。 ひとを思いやる、ひとを尊重する、ということ。 どちらかと言えば、自分さえよければそれでいい、みてみぬふりをしてしまう、無関心になろうとしている社会。 そういった風潮が、いじめ、自殺、リストラといったものを生みだしている土壌なのではないだろうか。2012/04/22