持丸長者 幕末・維新篇―日本を動かした怪物たち

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478920442
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0021

内容説明

富豪たちの金脈と血脈から近代開化の実像に迫る!風雲急を告げる大変革期に日本を牛耳った豪商・財閥・資本家…。その存在と役割を明らかにし、歴史の謎を解く。

目次

序章 黄金の国ジパング(嘉永元年(一八四八年) 日本持丸長者集
明治八年(一八七五年) 大日本持丸長者委細調大新板 ほか)
第1章 信玄と家康の遺産(両替商と貨幣製造の系譜;近江国の広大な人脈)
第2章 ペリー来航の衝撃(幕末に道を拓いた先人たち;福地源一郎と栗本鋤雲の才筆 ほか)
第3章 財閥続々と台頭す(維新の志士の経済能力;新政府の財源捻出策 ほか)
第4章 アジアへ進出せよ(政党政治家と財閥の力関係;大名資産が生み出した華族銀行 ほか)

著者等紹介

広瀬隆[ヒロセタカシ]
1943年東京生まれ。小説、ノンフィクション、医学書翻訳と幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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coolflat

12
広瀬流幕末維新史。ペリー来航前の1848年以降の長者番付から、その持丸長者たち(鴻池家や住友家、三井家など)を生み出した土地と産業と金融制度の変遷を通じて、日本の近現代史を解き明かす。広瀬といえば、系図が有名だが、本書にも登場する。明治維新によって次々と誕生した財閥には、三井、三菱、住友、安田、古河、大倉、浅野、川崎、藤田(日立・日産)がある。その財閥を姻戚関係で結ぶと一つの系図ができあがる。全財閥の結び目の至る所に登場し、全体を束ねているのが三井家であり、この集団に最も足を突っ込んでいるのが松方正義だ。2018/02/13

新父帰る

4
2007年2月刊。大金持ちを持丸長者と呼ぶ。ここで扱われているのはただの大金持ちではない。歴史を動かしたというから、尋常ではない。先ずは両替商から話は始まる。勘定奉行小栗上野介忠順の日本最初の株式会社「兵庫商社」を設立し、鴻池一族を抜擢。更に京の三長者が登場。また近江商人、甲州商人と続く。ペリー来航以降、生糸輸出商の台頭が著しい。この頃横浜輸出貿易が全国一になる。明治以降三井三菱住友財閥の台頭が次々と起こる。明治維新の志士たちは寧ろ時代遅れであった。渋沢栄一と沼津兵学校の人脈が凄い。明治後半はアジア進出。2023/07/05

rbyawa

2
e349、最近時々見ることのあった「火の付いたような勝海舟批判」はここが源泉かなぁ、という感じの本でしたが、あと、閨閥メインの本のわりにはだいぶ…関係が半分くらいしかないというか、その縁戚に重点置くの?? あと金融の話がわからないなら無理にしなくても…、みたいな感じでさんざんでしたが、それでもわりと面白かったです。旧態依然の資料へのカウンターとしてはいいと思うんだけど、どっちがマシなレベルかは考え込みます。一つの視点としてはいいんじゃないかな。前半のようにもっと地域の産業ルーツに拘って欲しかったかなぁ…。2014/12/16

東隆斎洒落

2
著者の広瀬隆 氏、流石、よくもここまで調べ上げたものだとビックリの連続です。 歴史を表からでもなく、裏からでもなく、斜めというか、とにかくちょっと変わった角度から見てみたい方、ぜひ。2007/08/15

shiaruvy

2
★4.5 明治維新とは、天皇をおざなりにした天皇制の御旗を基に維新政府が江戸幕府を敵対買収しただけ。2011/09/17

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