出版社内容情報
アメリカ経済学会の寵児P・クルーグマンが「ニュー・エコノミー論」をはじめ、さまざまな経済“暴”論を喝破する。
内容説明
二十世紀も末となって資本主義のグローバル化は、アメリカの繁栄の一方でヨーロッパの停滞、日本の不況、アジアの混乱と明暗を分けているかに見える。この間、資本主義経済をめぐる見方は楽観・悲観を含めてさまざまな論議が生まれた。アメリカで沸き起こった「ニュー・エコノミー」論もその一つだが、クルーグマンはこれを根拠のない幻想として批判、楽観主義を排してきた。いまや、その洞察が的中するかどうかが世界の注目を集めている。
目次
第1部 ニュー・エコノミー論―アメリカの驕り(アメリカ経済に奇跡は起こらない;資本主義は、生産力過剰に陥っているか;「景気循環の消滅」説に反論する;二十一世紀は、再びアメリカの世紀になるか)
第2部 グローバル経済の神話と現実(第三世界の成長は第一世界の脅威となるか;新しい成長神話と新興市場バブル;グローバル経済にケインズ政策は有効か;国の経済は企業とどう違うか)