人間の終わり―バイオテクノロジーはなぜ危険か

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478180358
  • NDC分類 460
  • Cコード C0031

出版社内容情報

飛躍的に進歩した生殖医療とゲノムビジネスによって、“人間の次の生き物”が生み出されようとしている。

内容説明

「人間後」(ポストヒューマン)の世界は、人間の遺伝子に他の種の遺伝子をいろいろ融合させすぎて、「人間とは何か」はもはや曖昧になり、「共有された人間性」という概念すら失われてしまうかもしれない。一〇〇歳を超えて長生きし、死を望みながら、しかし死ぬこともできず、介護施設でじっとしている人であふれるかもしれない。こうした未来社会を受け入れる必要はない。テクノロジーの進歩が人間の目的に役立たなくなったのに、進歩は止められない、自分たちはその奴隷だ、などとあきらめる必要はない。

目次

1 これから起こること(二つの未来図;脳の科学;行動を支配する薬;寿命の延長;遺伝子工学;なぜ不安なのか)
2 人間の根源へ(人間の権利;人間の本質;人間の尊厳)
3 今なにをすべきか(テクノロジーの政治学;バイオテクノロジー規制;未来への指針)

著者等紹介

フクヤマ,フランシス[フクヤマ,フランシス][Fukuyama,Francis]
ジョンズ・ホプキンズ大学教授。1952年生まれ。父は日系2世、母は日本人。コーネル大学で古典、ハーバード大学で政治学を専攻。89年ブッシュ政権では、国務省政策企画局次長を務める。共産主義の失敗と自由民主主義の正当性を論じた『歴史の終わり』(三笠書房)は、世界的ベストセラーになった

鈴木淑美[スズキトシミ]
1962年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。清泉女子大学専任講師を経て、翻訳家
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