内容説明
ロマノフ家の人脈を解明する。すべての謎を解く鍵が本書のなかにある。
目次
第1部 ロマノフ家の大貴族フルシチョフ
第2部 ヴィソツキーの歌が聞こえる
第3部 モスクワ・マフィアの暗躍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
5
著者が言うには、本書の主人公は、従来のソ連・ロシア関係者に見られるようなロシア人ではなく、そのロシア人と結婚し合い、広大な閨閥を形成してきた世界的人脈図の中に浮かびあがってくる「ロシア系大財閥」であるとのことだ。なお、第一部では、ソ連時代を動かしてきたフルシチョフ共産党第一書記がロマノフ家の大貴族であった事実を明らかにし、そのフルシチョフを育てたカガノヴィッチ・サークルと独裁者スターリン、更にモロトフ、ミコヤンなどクレムリン首脳が、西側世界と密かにどのような血縁関係と人脈に結ばれていたかを、調査している。2014/08/24
shiaruvy
2
【1993.05.25 初版】 お宝本!!2017/08/13
teshico
0
20年ぶりくらいに読む。今の方がまだ頭の中で砕きながら読めるのは当然として、にしても登場人物が多いので人間関係がわからなくなる。系図は『赤い盾』の時の方が見やすかったなぁという感想は昔と同じ。世の中には上流階級な人たちがいるのは確からしいのでその一端を垣間見る書である。2012/03/15
謎の読み手
0
原発廃止からその背後に蠢く経済主体に焦点を移しているうちに、フーズフーなどの家系図を辿る手法に開眼。PC駆使しての情報収集から日本のエスタブリッシュメントを衆目に曝した「私物国家」へと続くエポックメイキングな作品。ロスチャイルドを描いた「赤い楯」につながる一冊。 膨大な情報と人間関係により作られた強固な支配と金の流れ。この流れは新財閥からプーチン側近にまで繋がります。ロシアを点でなく線でとらえたい方にオススメ。2018/04/05