経済は「競争」では繁栄しない―信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学

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経済は「競争」では繁栄しない―信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478021620
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0033

内容説明

経済を繁栄へと導くものは「天然資源」でも「勤労意欲」でもなく「信頼」だった!神経経済学を世界で初めて提唱した俊英が、信頼で経済が回るメカニズムを解き明かす!

目次

序章 ヴァンパイア・ウェディング―信頼を司るホルモン「オキシトシン」を求めて
第1章 経済は「信頼」で繁栄する―アダム・スミスと「神経経済学」の夜明け
第2章 「利他的な遺伝子」は存在するのか?―信頼の起源と進化
第3章 群れと社会と「共感」と―「人間関係構築物質」としてのオキシトシン
第4章 なぜ競争を司る「テストステロン」は暴走するのか?―「性差」という厄介な問題
第5章 「欠乏」欠陥症と虐待―オキシトシンの作用を妨害するのは誰だ?
第6章 信仰と儀式、そして性―社会性促進剤としての「宗教」とダンスに迫る
第7章 モラル・マーケットプレイス―「神経経済学」で新しい資本主義を
第8章 長く幸せな人生を―社会を繁栄に導く「ボトムアップ型」の民主主義へ

著者等紹介

ザック,ポール・J.[ザック,ポールJ.] [Zak,Paul J.]
クレアモント大学院大学経済学・心理学・経営学教授。クレアモント神経経済学研究センター所長(2002年に自身が創設)。ロマリンダ(Loma Linda)大学医療センター臨床神経学教授。2004年、人間が相手を信頼できるか否かを決定する際に脳内化学物質の「オキシトシン」(oxytocin)が関与していることを発見し、以来、オキシトシンが人間のモラルや社会行動に与える影響の研究に邁進。論文も数多く、行政機関、警察、経済、医学、心理学、宗教界等の関心を集めている

柴田裕之[シバタヤスシ]
1959年生まれ。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

FFFT

6
先日テレビでライバル企業との競争は業界を、ひいては経済界全体を発展させるーという話を聞いた。納得だった。そんな折に出会ったこのタイトル。この本の著者は経済を発展させるのは競争ではなく信頼や共感だという。鍵となるのはオキシトンシン。 相手を信頼しつながっている、という安心感が財布の紐をゆるめる。神経経済学なんてジャンルははじめて聞いたが、脳から分泌されるホルモンが経済に影響を与える、というアプローチが私には新鮮だった。TEDのスピーチも聞いてみたが面白かった。2013/07/06

nizimasu

4
最近、ホルモンのオキシトシンの働きについて、かなり人の幸福感や信頼感に影響を与えているというのがわかってきているようだけど、この本の著者が鏑矢になっているのかな。とはいえ、幸福や癒しを体の反応から見ようという内在的な変化に着目するのは、個人的にも面白いと思っている。道徳観がキリスト教の教義から後天的に授かるのではなく、人間に備わっているという部分と現在の日本の社会の信頼感や愛情不足な社会というのは、まさにストレスによるオキシトシン欠乏に見えてならない。ただ、行き過ぎたオキシトシン万能論にはくみしないけど…2013/09/13

Kentaro

3
ダイジェスト版からの要約 人間は冷酷なまでに邪悪かと思えば、はなはだ親切でもあるし、恥ずかしいほど利己的なこともあれば、無私無欲の場合もある。私たちのこういった性質を左右しているのが脳内ホルモンのオキシトシンなのである。オキシトシンが増えると人はいつもより優しくなり、寛大で協力的で、気前の良い、思いやりのある行動をとる。こういった道徳性は希望的な考えなどではなく、オキシトシンによる生物的作用なのである。人間はどれだけ利己的であると思われていようとその本性に何らかの道徳基準が備わっているのは明らかである。2018/05/28

とある聖職志願者。

3
オキシトシンを分泌させるには、1日8回のハグ。2017/12/18

GASHOW

2
オキシトシンというホルモンが、ホモサピエンス20万年の進化で、重要な役割を果たした事が、よく分かる。5%のひとは、ODDというオキシトシン欠乏症で、糞野郎として社会に存在している。この本は、為政者や官僚が認識することで、社会を良くすることが出来る内容を含んでいる。しかし、かれらにODDがいないとはいえない。人類進化、心理学、脳科学、生物学あたりを同時に読むと興奮が止まらない。2014/04/29

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