原子炉時限爆弾―大地震におびえる日本列島

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478013595
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0030

内容説明

危機は刻々迫っている!世界各地で頻発する大地震は何の予兆なのか?クリーンエネルギーとして推進されている原発は本当に安全か?「原発震災」がもたらす日本壊滅の危機に警告を発する。

目次

序章 原発震災が日本を襲う(原発産業がもたらすだろう暗黒時代;事故の確率は二万年に一回!? ほか)
第1章 浜岡原発を揺るがす東海大地震(いよいよ迫る東海大地震と、予期される浜岡の原発震災;周期的に起こる二つの巨大地震 ほか)
第2章 地震と地球の基礎知識(地球は生きている;プレート運動とは何か ほか)
第3章 地震列島になぜ原発が林立したか(大陸移動説とプレートテクニクスを認めなかった日本;阪神大震災で信頼を失った原発耐震指針 ほか)
第4章 原子力発電の断末魔(放射能の基礎知識;永遠に消えない放射性物質 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

奥澤啓

40
広瀬隆は反原発の代表的論客である。本書は東日本大震災による福島第1原発の大事故を予言したような内容である。広瀬隆は社会に出る前は、高原の牧童のようになり、晴耕雨読の生活を送りたいという願望があったという。しかし、結婚もし子供ももった。生活のために医学や薬学、化学の翻訳をはじめ、その仕事を通じて薬害や公害、放射線障害等を知り、知人と原子力の勉強会をはじめた。その最初の成果が『東京に原発を!』であり、原子力発電の危険性を広く世間に知らしめた。以降、ノンフィクション作家としての旺盛な活動が続く。2015/02/28

AICHAN

31
図書館本。この本が刊行されたのは2010年、つまり「3.11」の前年である。なのに東日本大震災と福島第一原発事故を予測するような内容になっている。正しくは東海大震災で静岡の浜岡原発事故だが、その科学的論拠に基づく予測は不気味なほど「3.11」と符合する。フクシマは津波によって電源喪失したとされているが、津波到達前に地震によって配管が損傷していた疑いがある。この本はその配管がいかに地震に弱いか論証しており、もちろん津波被害まで想定している。著者の広瀬氏はこの説をそれ以前から唱えていた。2016/06/27

kinkin

30
3.11地震の前にすでに日本の原発の危険性は指摘されていた。この本はそれを見事に予測している。実際にメルトダウンまで起こした原発を、他の場所では大丈夫だとして再稼働する動きには愕然とする。地震国日本において、 原発はやはりとても危険だと言わざるを得ない。安全だ、大丈夫だの大合唱の元、いまだに大量の放射線を含んだ水が流れ続けている。目に見えない放射線の怖さを、改めて認識しなければいけない。2014/04/04

たかぴ

16
東日本大震災の前にここまで書かれていたことに著者の調査力に感動しました。どう考えても人間は地球を制御出来ないのに破滅に向かって進んでいる。もっと自分自身が考えないといけない。公開されている情報を鵜呑みにしていて恥ずかしい。こんなに簡単に騙されているのにも関わらず報道もしっかりしてほしい。2023/12/05

ふみふむ

16
広瀬氏の主張は全く正しいと思う。現在進行中の福島原発の事故がすべてを証明している。廃炉にしても使用済み燃料は半永久的に管理し続けなければならないが、それでも止めるべきだと思う。2011/04/21

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