内容説明
「翻訳家として独り立ちするにはどうしたらよいのだろう?」「どこに道があって、どこにそういう場所への扉があるのだろう?」英語の勉強法、翻訳トレーニングの方法、日本語の磨き方、そして出版社とのつき合い方まで、自らの経験をもとに、ノウハウを大公開。
目次
第1章 エダヒロはこうして翻訳家になりました
第2章 あなたがまず知らなければならないこと
第3章 めざせ!「使ってもらえる翻訳家」
第4章 仕事が舞い込む翻訳力を身につける
第5章 エダヒロの翻訳実践塾―超レベルアップ20のコツ
第6章 自分を翻訳家にするシステムをつくろう
著者等紹介
枝廣淳子[エダヒロジュンコ]
環境ジャーナリスト、翻訳家、(有)イーズ代表、(有)チェンジ・エージェント会長、NGOジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)共同代表、首相の「地球温暖化問題に関する懇談会」メンバー、東京大学人工物工学研究センター客員研究員。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。環境問題に関する講演、執筆、翻訳等の活動を通じて「伝えること、つなげること」でうねりを広げつつ、変化を創り出し広げるしくみづくりを研究。翻訳者を育てるための、翻訳力アップ自己トレ「メール講座Next Stage」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花梅
3
普段読んでいる翻訳書がどのように出来ているのか気になっていたので、とても興味深く読んだ。翻訳家とは単に英語を日本語に訳すだけではなく、文化や言語の違いを照らし合わせて、日本の読者にわかりやすいよう、内容や表現を上手くチューニングする役割でもある。やりがいは大きいだろうが、匙加減がなかなか難しそう。2018/11/24
niko
3
少し前に会社で翻訳の仕事を教えたことがあって、その時に訳文を決めるのにあーじゃないこーじゃないってよく話していたことを思い出しました。英文と訳例を載せ、具体的に解説している本はよくみますが、「あーじゃないこーじゃない」を感じるような本はこれまであまり見たことがないので面白かったです。まあ、たとえば英日を専門にするなら、自分の訳文を読み返した時に「この表現ちょっとおかしいかも」って感じられるように、普段から日本語をいっぱい聞いたり読んだりするのが一番ですよね。そして、気になった表現はその場ですぐに確認。2015/11/27
M1号
3
初心にかえって再読。翻訳のことのみならず、日本語力をあげる方法、人に読ませる文章を書く訓練、タイムマネジメント、自分アピール法に至るまで、丁寧に書かれた本。ときどき読み返さなくちゃな。そして毎日こつこつやらないかん訓練がいっぱい。今年も頑張ろう。2015/02/02
たんぽぽ25
3
もちろん、だれでも翻訳者になれるほど甘い業界ではないことは重々承知のつもり。この本のタイトルの前に、「才能があれば」「「運があれば」「時間があれば」「努力すれば」「体力があれば」・・と無限の?条件がつくだろうが、「翻訳者になりたい!」と思い立ってしまった者にとっては、とても嬉しい本。翻訳者に必要な資質、戦略、勉強法が、かなり具体的に説明されている。2009/05/14
ががが
2
筆者が翻訳者としてたどった道のりや翻訳の力を上げるための方法などを紹介。一読して、とてもエネルギッシュな人でただただ感心するしかなかった。翻訳者になるために何をしなければならなくて、どのようなキャリアに進むのかがコンパクトにまとまっていて分かりやすい。訳文を作るために「あーでもない、こーでもない」と悩み奮闘する姿から翻訳という仕事の醍醐味と過酷さが伝わってくる。翻訳そのもののアドバイスだけでなく、マネジメントスキルや仕事を取るための営業力についても言及されていて、自己啓発本的な側面も強かった。2022/03/19