資本開国論―新たなグローバル化時代の経済戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478001301
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

1993年に世界トップだった日本の1人当たりGDPは、いまや、かつての欧州最貧国アイルランドの4分の3にすぎない。この没落の裏には何があるのか。世界経済の構造が激変するなか、日本は製造業中心の産業構造を温存した。ここにこそ、現在の日本経済が抱えるすべての問題の根源がある。21世紀型グローバリゼーションに適応し、新たな経済活性化を実現するための戦略を説く。

目次

第1章 企業栄えて家計滅ぶ―格差問題の根底にあるもの
第2章 世界の大変化に追いつけない日本―アイルランドやイギリスが日本を抜いた理由
第3章 量の拡大でなく、質の向上を―本当に必要なイノベーションは何か
第4章 難題山積の財政改革―これまで何が行なわれたか
第5章 法人税減税では日本経済は活性化しない―「まやかし経済学」はやめにしよう
第6章 資本開国こそが日本を活性化する―いま本当に必要なこと
付論1 グローバリゼーションが賃金に与える影響
付論2 対外投資と為替リスク

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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