内容説明
真剣勝負で「負け」を経験した人をトップに任命せよ!産業再生の請負人が提言。
目次
第1章 人はインセンティブと性格の奴隷である―経営と人間
第2章 戦略は仮説でありPDCAの道具である―経営と戦略
第3章 組織の強みが衰退の要因にもなる―会社の腐り方
第4章 産業再生の修羅場からの臨床報告―現場のカルテ
第5章 ガバナンス構造を徹底的に見直せ―予防医学その1
第6章 今こそガチンコで本物のリーダーを鍛え上げろ―予防医学その2
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
d2bookdd
29
著者の、実体験と洞察、感銘を受けました。著者の伝えたい事を、私が受け取ったつもりになりました。私なりに、何をすべきか、新たな次元で考える機会となる、価値ある一冊です。2022/05/05
手押し戦車
17
シンプルに続ける事、そして何をしようとして着手したのかを、忘れない事で、成功する力とは、経営者と現場の社員とフラットな階層でフィードバックで一杯にすることと、人員を効果的に配置する事。シンプルでフラットな組織構造を心がける。ごく稀に頭が良くて勤勉な人でも、仕事をしていくうちに、うぬぼれという名の落とし穴に落ちないとは限らない。自分には人より優れた才能と手法があると過信し、自ら困難な航海に出て結局は座礁するのです。勝って兜の緒を締めよ。特に経営陣は率先垂範だ! 2014/06/06
澄
14
良書。まずい経営の指摘内容が大半という感は否めないが、そこからどうすれば健全な良好な経営をするかのヒントになる。繰り返し読みたい本。翻って、現在の勤め先がもろオーナー中小企業で経営ボロボロ状態(汗)で読んでて納得する箇所多しw2016/08/23
HoneyBear
11
迫力も切れ味もある本。曰く、「人間的要素と算数的要素とにのたうち回ることから経営ははじまる」または「片手に算盤、片手に論語」(渋沢栄一)と。「人はインセンティブと性格の奴隷」、[戦略は仮説」、「株主主権ガバナンスだけを語る愚かさ」、[高学歴者に雇用保障などいらない」、「(トップに)百万円を稼ぐ大変さを肉体化して理解させよ」などなどと(経験と事例に裏付けられた)素晴らしい提言の数々。2014/01/06
Hiro
8
再読。冨山氏の他の著作と比べても、圧倒的なキレとアツさ。10年以上経った今でも、頭からお尻まで濃厚なメッセージが伝わってくる。産業再生機構での貴重な経験がバックとなり、この国のエリート層、経営者層の体たらくが凄みを持って語られていた。2021/02/25