感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
10
マハーバーラタの抄訳で、原著者はインドの独立運動家で、最後のインド連邦総督となった人である。パーンドゥ5兄弟の物語を中心に編集してあり、物語として非常に読みやすいが、膨大なこの物語の中で何故この場面を選んだのか、と考えるとまた面白く、いろいろなマハーバーラタを読み比べたくなる。5兄弟の追放、放浪の場面まで。2020/01/21
りんふぁ
3
古事記やギリシャ神話のインド版みたいな印象。2つの異母兄弟一族同士の後見争いでいいのかな?多夫一婦にちょっと驚く。2019/04/09
めい
3
物語を通して、聞くものに教訓として受け止めやすく書かれている。悪の生まれる理由。悪巧みにかかってしまう弱さ。正しい事に耳を傾けない愚かさ。始まりから、多くのことを考えさせられた。2014/10/14
たかし
1
親戚の王族が大戦争をするという、日本でいえば平家物語のインド版。パーンドゥ家にはアルジュナやビーマ、クル家にはビーシュマやカルナといった魅力的なキャラがいて面白い。聖人君子みたいな顔をしていたユディシュティラが戦争に勝利するために詐術を使う等、多少の卑怯なことをしているのもリアルで良いです。個人的には、豪傑ビーマが本当に気に入った。2016/12/11
トイ
1
さらりとした文章であってかなり読みやすかった。しかしユディシュティラの『賭博で全財産持ってかれる』→『温情で無かったことにされる』→『また賭博で全財産持ってかれる』の馬鹿さ加減はヤバイ。これを武士の栄誉と思えないのは自分が異国の物だからだろうか。しかし、これはどう見てもパチスロで借金するヒモ男と同じにしか見えない2013/06/08