出版社内容情報
探し続けた鍾馗さんは9,500体以上。そんな著者が、京都の屋根の上に祀られた「いろんな鍾馗さん」の魅力や探し方を紹介します。
昔から京都の町並を屋根の上から見守ってきた、瓦製の鍾馗さん。古くからの町家が減りつつある中、棲家と運命を共にして日々消えていっていますが、屋根の上を注意深く観察するといたるところで目にすることができます。一概に鍾馗さんといっても三者三様。顔の表情もポーズのそれぞれ違って趣きがあり、一体また一体を見つけていくうちに段々楽しくなっていきます。そんな鍾馗さんの魅力や探し方を紹介します。
【著者紹介】
鍾馗研究者
内容説明
あっちにも、こっちにも、推定三千体の鍾馗さん。新しい京都散策の楽しみ方。
目次
京都の屋根に鍾馗さんがいるわけ
いろんな鍾馗さん
市内エリアマップ
鍾馗さんを探せ！！市内
市外エリアマップ
鍾馗さんを探せ！！市外
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つちのこ
5
京都の町に残る三千体の鍾馗さんを訪ねて、ウンチクや研究成果をまとめた内容。 肩が凝らないガイドブック風になっているので、京都散策の旅人には、また違った京都の魅力を感じ取ることができそうだ。 鍾馗さんにの魅力は千差万別で、歴史的意味合いや多様なデザイン、探索の楽しさ等、多方面の興味深い情報提供がされているのが、この本の一番のウリだと思う 掲載されている鍾馗さんそれぞれに、愛着をもったメッセージが添えられており、一体の鍾馗さんを求めて、路地の隅々まで訪ね歩く著者の執念も伝わってくる。（2012.4記） 2012/04/26
プチライス
4
究極のマニア本と言わせていただきたい。まずは、その対象の地味なこと。屋根の上の小さな鍾馗さんに注目したマニアック度の高さに驚きます。さらに、著者は愛知県在住であること。週末のたびに京都市内に遠征して記録・撮影を続けられた努力に驚きます。そして、純粋に趣味であること。専門家でない普通の会社員が、仕事とは何の関係もない、個人の楽しみとしてなされた成果であることに驚きます。それがこういう形で本になったことに、拍手喝さいを送りたくなります。うれしくなります。早速、近所の鍾馗さん探しを始めました(笑) 2012/04/25
ぞだぐぁ
0
屋根の上に飾る鍾馗の土像を古い街並みが残る京都で探し、記録を続けた人の研究成果。鍾馗とは何かの説明で旧陸軍のも紹介されてて驚いた。2017/08/01
