きもの箪笥

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  • サイズ A5判/ページ数 158p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784473036506
  • NDC分類 593.1
  • Cコード C0076

内容説明

出会いの数だけ、きものがあった。わたしの箪笥には、忘れ得ぬ先達や友、織り人染め人の、思い出がいっぱいつまっている。―はじめての自伝的きものエッセイ集。

目次

きもの箪笥(晴れ着;最初のきもの;遊びのこころ;間道の帯;小さな星たち ほか)
きものの暦(きものの暦;きもの帳のこと)

著者等紹介

澤地久枝[サワチヒサエ]
ノンフィクション作家。1930年東京に生まれ、4歳で渡満。敗戦の翌年引揚げる。1949年中央公論社経理部員となり、早稲田大学第二文学部に学ぶ。卒業後『婦人公論』編集部へ転属。63年、編集次長で病気退職、のち五味川純平氏『戦争と人間』の資料助手。72年『妻たちの二・二六事件』刊行、73年、フリーのライターに。『火はわが胸中にあり―忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(第五回日本ノンフィクション賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぶんこ

35
着物狂いと言いますが、澤地さんは着物に魅せられた人。紅型や紬、上布等々魅せられた布の産地を訪ね、沖縄では住みついて織り方を習っていました。着物への興味だけではなく、何かに興味を持つと年齢に関係なく、スタンフォード大学の聴講生にもなる行動力。ご自分で稼いだ範囲内で、本当に好きな物を求める姿勢にも共感しました。生き様が素晴らしい。この本を読んでも自慢とは全く感じませんでした。作り出した方々を尊敬して大事に着ておられる。澤地さんのお好きな品の写真を拝見すると、殆どが私の好みでもあったのが嬉しい。2019/04/14

万葉語り

28
着付を習い始めたら、専門用語や知らなかった常識が山のようにあってこれは勉強しなければと思い、図書館で借りた。私のような着物初心者には凄さが多分ちょっとしか伝わらないのだろうと思う。この本は、あと15年くらい着物について勉強してから再読したい。紅型や結城紬の着物は目の保養になった。実際見てみたいと思った。2016-1792016/08/14

ウテオンマ

6
図書館でなにげなく見つけた本だったけど、これは手元に置いておきたい!と思っています。あの綿密な取材でおなじみの澤地さん、趣味の着物については、生地の織りや染めのてしごとに心を奪われ、ライターとして膨大な資料を読み解くように、様々な織物とそれにまつわる人々との関わりで生まれた着物人生を描いています。私も芭蕉布のくだりは一番心に残りました。織物の背景を心に描きながら着物を纏う・・自分も洋裁が趣味で布が好きですが、その布とのつきあい方について深く考えさせられました。着物好きはもちろん、布が好きな人にも楽しい本。2015/07/01

はなうさぎ

6
きものの本であり、きものの写真もきれい。だけれど、かつて、女性が働くというのはどういうことだったのか、ということを考えながら読んだ。もっと評価されていい本。

波 環

5
これは禁断の書です ご本人はきりょうときものは自慢するものではない との母の教えで分相応の、そのときの思いで着物を誂えたと、控えめに書くけれど、私は死ぬまでに著者が描く作家ものや、特産のビンテージものなど着る可能性はないだろうと思う。クルマ売るしかないわー 女性作家の着物随筆は数あれど、耽美に陥ることなく、著者のノンフィクションライターらしい取材力が着物にも生かされていてわかりやすい。特に生産過程の描写は参考になります。2017/07/15

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