内容説明
比叡の山々を望む大原の里。静寂のなか、建礼門院は生涯を閉じるまで我が子と平家一門の菩提を弔った。時代を越え『平家物語』が語る。
目次
巻頭エッセイ 大原、小浜、男鹿半島
口絵カラー
現代へのメッセージ 寂光院つれづれ
王朝の悲しみに彩られた尼寺
さまよえる王権―建礼門院の悲劇
寂光院文学散歩
寂光院と建礼門院
常値の地蔵尊―寂光院地蔵菩薩立像をめぐって
建礼門院の花園―寂光院の庭
寂光院の文化財
著者等紹介
瀧澤智明[タキザワチミョウ]
1936年、大阪府生まれ。寂光院第32世院主。1989年叡山学院研究科特修修了、僧都。1973年寂光院に入寺、故小松智光前院主に師事し、1984年得度。2005年6月より寂光院に晋山
坪内稔典[ツボウチトシノリ]
1944年、愛媛県生まれ。俳人・歌人。佛教大学文学部教授・京都教育大学名誉教授。立命館大学卒業。「ネンテンさん」の愛称で親しまれている。研究の対象は日本の詩歌、正岡子規、夏目漱石など。俳句グループ「船団の会」代表・歌誌「心の花」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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