目次
巻頭エッセイ 高山寺探訪残り紅葉まで
口絵カラー
現代へのメッセージ 明恵上人「あるべきやうわ」
高山寺と明恵上人
高山寺「茶の実」考―明恵と栄西
高山寺文学散歩
「鳥獣戯画」と高山寺
高山寺石水院
高山寺の寺宝
著者等紹介
小川千恵[オガワチエ]
1929年、東京都生まれ。高山寺山主。1945年、東京女子高等師範学校附属高等女学校(現お茶の水女子大学附属高等学校)卒業。1990年、高山寺にて出家し、山主となる
阿川佐和子[アガワサワコ]
1953年、東京都生まれ。作家。インタビュアー・司会者としても活躍。慶應義塾大学卒業。1999年、『ああ言えばこう食う』(檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、2000年、初の小説『ウメ子』で坪田譲治文学賞、2008年には『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
68
あさってはいよいよ後鳥羽上皇ですね(NHK大河) 明恵は彼によってこの寺に。 明恵上人が愛した木彫りの子犬、伝快慶、ぽくないなあ 可愛いけど。 鳥獣戯画Tシャツは下界で買うよりお得でした(だいぶ以前) 2022/12/02
雨巫女。@新潮部
16
《私-図書館》 この寺に、鳥獣戯画があるんですね。紅葉も有名らしい。明恵上人でも、有名なんですね。2013/09/23
みか
10
鳥獣戯画は大好きで、卯年の年賀状に使ったりもしたんですが、明恵上人のことは全く存じ上げませんでした。鳥獣戯画=高山寺=明恵のルートでないと辿り着きにくいようで。先般放映の「京騒戯画」にて改めて明恵に興味を持ち、この本で惚れました。多くの人が心酔し、夢中になるのがわかる気がしました。程良き時期に、是非訪れてみたいものです。そしてもっと明恵上人を知りたいと思いました。2014/02/09
荒野の狼
6
「古寺巡礼 京都」32巻は高山寺(こうさんじ、こうざんじ)で2007年の発行。本シリーズは、建物、絵画、仏像、書が、豊富な写真が掲載されている点が魅力で、本書ではこのカラーページが64ページ。多くは1ページ一枚の大きな写真に簡潔な解説がつく。本書は、高山寺が所持していながら見ることが不可能な寺宝が見られる。高山寺は寺宝を豊富に所蔵しているにも関わらず、実際、訪れても、国宝の石水院くらいしか見られない。2024/03/01
ohmi_jin
2
ずいぶん昔に展覧会で買ったものの、行ったことがないために積読したままだった。今回ようやくお参りできたために読むことになった。正直「鳥獣人物戯画」と「明恵」ばかりが注目される寺だが、行ってみると非常に物悲しい気分になった。なったのだが、人もいない金堂近くに立ってみると、何とも自然と一体になったようなそんな気分になった。この本を読んでもそんな気分にさせてくれる。小さい寺だが、裁縫したくなる寺だった。2022/12/22