目次
巻頭エッセイ 仁和寺の懐に抱かれて
口絵カラー
現代へのメッセージ 人の生き方と密教
仁和寺の歴史
「仁和寺御室御物実録」―「かぐや姫」物語の時代
仁和寺文学散歩
書と本のカタチから見た国宝「三十帖冊子」の世界
御室桜と仁和寺の庭園
仁和寺の歴代御室と宝物
著者等紹介
佐藤令宜[サトウリョウギ]
1933年、三重県生まれ。仁和寺第48世門跡。真言宗御室派管長。1948年、高野山天徳院道場にて金山穆韶師に従い得度。1956年、仁和寺道場において花枡智勝阿闍梨に従い受法。1980年に御室派教学部長、1998年に宗務総長・仁和寺執行長を経て、2003年に仁和寺門跡、御室派管長に就任。2005年に全日本仏教会副会長、2006年には真言宗長者となる
草野満代[クサノミツヨ]
1967年、岐阜県生まれ。津田塾大学学芸学部を卒業後、1989年、NHK入局。金沢放送局を経て東京アナウンス室に異動、「NHKニュースおはよう日本」「NHKサンデースポーツ」「紅白歌合戦」などさまざまな番組を担当。1997年独立ののち、TBS報道局と専属契約。「筑紫哲也News23」キャスターを9年間つとめる。2007年からは道州制ビジョン懇談会や行政減量化有識者会議のメンバーでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
62
ここが持っている国宝・古文献の数々は本当にすごい。 空海が唐から持ってきた”三十帖冊子” なぜここにあるんだ~? 空海や橘逸勢が筆写した部分、見てみたい。 ”医心方””黄帝内径明堂・太素””新修本草”など、東洋医学の至宝の数々、これらは丹波家との関わりからあるらしいが2022/04/10
雨巫女。@新潮部
14
《私‐図書館》私の鼻も、御室桜です。(笑)予想よりかなり大きなお寺だったんですね。2013/06/12
荒野の狼
8
「古寺巡礼 京都」の22巻は仁和寺。仁和寺は国宝の金堂、重要文化財の五重塔、名宝展の時期に見られる霊宝館の国宝・阿弥陀如来像、明治時代以降の再建であるが旧御室御所と、一通り揃ってはいるが、仁和寺で唯一というような強いインパクトの残るものがない印象であった。2022/12/28
うしうし
3
3年前に京都に行った時、仁和寺も訪れた。龍安寺を見学した後、きぬかけの路を約800m西へ徒歩で移動した。歩いている時々に塔や仁王門が視界に入ってくることがあり、大いにテンションが上がったが、仁王門の前に立つとその巨大さに度肝を抜かれた。華やかな中門や聳え立つ五重塔、瀟洒な金堂、さらには宸殿・庭園などを見学した。仁和寺が世界遺産の構成要素だということは承知していたが、予習が不十分だったため、これらの建物はみんな漠然と古いものだと思いこんでいた。本書によると、2016/02/27
ohmi_jin
1
今年の正月に訪れた仁和寺で購入。仁和寺の他と異なる雰囲気は朝廷との深い結びつき故との記述は納得。真言宗寺院でありながら阿弥陀三尊を本尊とする事などは別当 幽仙が天台僧であったりして天台宗との深い結びつきによることが所以らしい。2014/01/30