あじあブックス<br> 毒薬は口に苦し―中国の文人と不老不死

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あじあブックス
毒薬は口に苦し―中国の文人と不老不死

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784469231724
  • NDC分類 499.8
  • Cコード C3347

内容説明

李白も白居易も“薬”の製造に挑戦していた!古代中国における薬物学の道教的展開と、それによって引き起こされた、皇帝・文人たちの愚かしくも痛ましい薬物スキャンダル。

目次

第1部 本草学―中国の薬物学(『神農本草』―中国最古の薬物書;『集注本草』と陶弘景;本草学の道教的展開)
第2部 中国文人の仙薬嗜好と薬スキャンダル(寒食散と魏晋南北朝の風気;皇帝と錬丹;文人たちの仙薬狂想曲)

著者等紹介

川原秀城[カワハラヒデキ]
1950年、福岡県生まれ。京都大学理学部数学科および文学部哲学科卒業。1980年、同大学院文学研究科博士課程(中国哲学史専攻)修了。岐阜大学教育学部(哲学)助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科(東アジア思想文化)教授
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感想・レビュー

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いぬかいつまき

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西洋医学と対を為し、現代なお漢方薬として生きる東洋医学。その発展の契機には秦の始皇帝に代表される仙薬嗜好が存在した。後漢の最初の本草書『神農本草』においてもその根底には道教の神仙思想があり、それを増補した『集注本草』の編者・陶弘景は実際道士であった。 しかしその弊も多く、殊に老子を祖とする唐代では金丹服用がブームとなり、多くの皇帝や文人が中毒死するに至る。名君と呼ばれる玄宗や、詩仙・李白とて例外にあらず、むしろ積極的に練丹術を嗜んだという。世界をリードした中国科学の停滞の一因には、この迷信もあるのだろう。2011/12/30

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