内容説明
中国の古典のなかでも〈宇宙第一の書〉と称された『論語』。その味わい深い一言一句を、『大漢和辞典』の著者が漢学の蘊蓄と人生の体験とを重ねあわせて、平易明快に解説する。
感想・レビュー
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koheinet608
5
良書。何回読んでも味わい深い。中国の子供は4歳から論語を暗唱する。古典を今の時代でも教育の根幹に置くのはプラス面が非常に多いと思う。古典は一朝一夕で身につけることはできない。一生かかる。そして、実学とは、無縁である。それでも、中国の大学の授業でも必修としている学校が多い。この意味を日本は、考えた方がいいかもしれない。中国人の、いい意味で、ブレがないのは、「教育」による所が多いが、その根幹は古典を徹底的に学ばせることからきている。自己肯定感の強い子供が多いことと無縁ではない。日本はどうだろうか?2017/10/28
Shotaro Tsuji
2
論語の各章を漢文、書き下し文、現代語訳、注釈という順で説明している。やはり古典は学者の作る訳がないと読めないものである。2013/08/26