内容説明
剣術、能、寄席の芸。それぞれの道において体得したものを語り合い、掘り下げる中から、行き詰まった西欧文明原理を超える古くて新しい身体知にもとづく文明原理が新たな意味合いを帯びて立ち現れる。
目次
第1部 武術と能をつなぐもの(武術と能―その身体を支えるもの;身体を通して文明の“根本”を生き直す;米作りが生んだ暮らしと信仰;芸と職人仕事の奥にあるもの)
第2部 震災に思う(震災とは何だったか;身体を通した学びを取り戻す)
第3部 独り、芸を生き通す(掴み取られた俗曲師への道;和芸を磨く身体;“芸”の文明、その優越を主張する)
著者等紹介
前田英樹[マエダヒデキ]
1951年、大阪府生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。主として東西の思想、文学、美術、映像を対象として論じる批評家。また、十九歳から新陰流剣術を学び、現在は新陰流・武術探求会を主宰している
安田登[ヤスダノボル]
1956年、千葉県生まれ。大学では中国古代哲学を専攻。現在、下掛宝生流ワキ方能楽師。ワキ方の重鎮、鏑木岑男師の舞台に接して衝撃を受け、二十代後半で入門。舞台以外でも、国内外でさまざまな形で能のワークショップを行い、異分野とのコラボレーションにも活発に取り組んでいる。また、朝日カルチャーセンターなどで能の身体技法を現代に活かす身体講座の講師も務める。その一方で、東京・広尾の寺を拠点に各地で「寺子屋」と称する私塾を主宰し、論語の独自の読み解きを軸に、幅広い興味のおもむくまま参加者と共に身体知に基づく知的探究の会を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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