出版社内容情報
精度を増した現在の生成文法の手法を巧みに使い、きわめて日常的な日本語の構造を手際よく分析する。生成文法の入門を兼ね備えた待望の一冊。
内容説明
生成文法は、人間にとって意味ある単位を「語」ではなく「文」に求めるのだが、本書は、生成文法の手法と考え方をベースに日本語の基本的構造を明示することを目的にした、大学の学部レベル以上の言語学・日本語学・国語学・日本語教育のいずれの領域でも役立つ入門書である。また、日本語の現象とその記述を考察する際の基礎を提供するので、英語学の副読本としても活用できるはずである。
目次
序章 日本語の基本構造(構造の階層性;階層性と反復性)
第1章 文の構築「単文」(文:思考・情報の単位;句構造 ほか)
第2章 文の構築「複文」(従属節に関わる機能範畴:CP;補文構造と補文の主語 ほか)
第3章 述語の意味と結果構文(複合述語と結果句;述語の意味と概念構造 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niko
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単純に、面白くてためになりました。格助詞をはじめとした日本語の特徴に焦点をあてて説明していたので、最初はけっこう難しいなと思ったのですが、読んでいくうちに段々と慣れていきました。まだ複雑な文を扱っているものを読んだことがないためなのか、英語よりも複雑な樹形図が出てきて何度もうなりながら読みました。でもこれで、授業を聞いているときに出てきていた疑問が解消できてよかったです。2008/06/27
books
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日本語について生成文法の方法論を以て概説している。語幹の説明がわかりやすかった。
ニョンブーチョッパー
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○2002/01/08