内容説明
政治・経済をめぐって日中情勢が激変するさなか、日本人の中国に対する見方は悪化の一途をたどっている。しかし「真の中国」の姿はどれだけ知られているだろうか?過激とも思える日本人の中国批判は果たして当を得たものなのか?逆に、ヒステリックとも思える中国人の反日感情はこれからどこへ向かうのか?「嫌中」時代の今だからこそ知っておくべき「中国の真の姿」がここにある。
目次
第1章 遅れてきた「富国強兵」国家(権威なき五代目の試練;中国の膨張と軋む東アジア;迷走する中華ナショナリズム)
第2章 中国共産党というヤヌス(巨大政治集団のしたたかな延命力;出口の見えない独裁体制の震え;権力者たちの矜持と孤独)
第3章 歪んだ歴史観の呪縛(ノーベル文学賞と歴史健忘症;共産党が隠し続ける「不都合な真実」;「愛国」歴史観という魔物;愛国主義で息づく共産党)
第4章 日中関係の見えざる陥穽(無知と誤解のスパイラル;日中メディア報道の罪と罰;重要で厄介な大国に対する思想)
著者等紹介
藤野彰[フジノアキラ]
中国問題ジャーナリスト、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授。1955年東京生まれ。1978年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、読売新聞東京本社の記者として約34年間、ジャーナリズムの第一線で活動し、社会部記者、上海特派員、北京特派員、シンガポール支局長、国際部次長、中国総局長(計2回)、編集委員(中国問題担当)などを歴任した。1986~1987年、中国政府奨学金留学生として山東大学に留学。中国駐在は通算で11年に上る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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