アドラー・セレクション
人はなぜ神経症になるのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434170614
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0011

こちらの商品には新版があります。

内容説明

人はなぜ神経症になるのか、どうすれば神経症は治療できるのか?豊富な症例の検討を通じて、神経症の根底にあるライフスタイルを明らかに。神経症は心の中ではなく、対人関係の中で起こる。神経症を対人関係を回避するための理由にしている事を理解し、他者への関心をもって他者に貢献できる援助をすることの重要性を明らかにする。

目次

第1章 有用でない優越性の目標
第2章 人生の諸課題に対処できないこと
第3章 共同体感覚の欠如と男性的抗議
第4章 愛と結婚の諸問題
第5章 神経症的ライフスタイルと心理療法
第6章 感情の神経症的利用
第7章 家族布置
第8章 早期回想
第9章 続・有用でない優越性の目標
第10章 職業の選択と眠る時の姿勢
第11章 臓器言語と夢

著者等紹介

アドラー,アルフレッド[アドラー,アルフレッド][Adler,Alfred]
1870年‐1937年。オーストリアの精神科医。1902年からフロイトのウィーン精神分析協会の中核的メンバーとして活躍したが、1911年に学説上の対立から脱退した。フロイトと訣別後、自らの理論を個人心理学(Individualpsychologie,individual psychology)と呼び、全体論、目的論などを特色とする独自の理論を構築した。ナチズムの台頭に伴い、活動の拠点をアメリカに移し、精力的な講演、執筆活動を行ったが、講演旅行の途次、アヴァディーンで客死した

岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、京都聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)、近代姫路大学看護学部・教育学部(生命倫理学)、明治東洋医学院専門学校教員養成課程(教育心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

楓糖

3
(解説概要)神経症者は人生の課題に直面した時、解決しようとしない。自分では解決できないと考えて、他者に依存して自分では取り組まない。神経症者は、症状によって、まわりの人を支配する。このライフスタイルが変わらない限り、一つの症状が発現しなくなっても別の、さらに厄介な症状を呈することになる。総じて神経症者は、自己中心的な世界像を持ち、自分自身への関心しかない。一方で他者を敵と見なしているのに、他者が自分のために何をしてくれるかということにしか関心がない。そのような人に他者への関心を持てるように援助したい。2016/03/02

ふみ~

2
◆神経症になる様々なケースを挙げているが、これだけ挙がっていると神経症から逃れられなさそうにみえる。◆しかし、解説が明快にどういう状況だとなりやすいのかをまとめてくれていて、そこだけ読めばどういうケースを避けたらいいのかは分かりやすい。◆解決のためには、共同体感覚、言い換えると、他者への感心をもてるようにする事が必要らしいが、では「具体的に」どうしたらいいのか、という点については本書ではあまり語られていないようにみえるので、それは筆者のほかの本に当たる必要がありそうだ。2014/05/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5574973
  • ご注意事項