内容説明
子どもたち・青年層に拡がる「性の貧困」状況、それを生み出す貧困なマスコミ性情報―“メディア・リテラシー”の視点から性教育の新たな課題にチャレンジする。
目次
性の貧困と希望としての性教育
1部 性の貧困とメディアを読みとるちから(「性の貧困」とアダルトビデオ―対抗AV(セクソメディア)は性教育に資するか
ケータイ/インターネットの落とし穴―ケータイ・リテラシーの実践を創るために
“恋愛”というカタチの「貧困な性」―“恋愛”情報のメディア・リテラシー ほか)
2部 子ども・青年の性の現実をどう見るか(「性の貧困」はどうつくられ、発信されているのか 若者を中心に―青年たちの貧困と性情報の関係を性教育で取り上げるために;子どもたちの性意識・性行動の実際をどう見るか 中学生の現実を中心に―何を求め、どのようなかかわりが必要なのか;思春期の子どもたちと“街角の性”に関するリスク―子どもたちはどのように絡め取られているのか)
3部 ゆたかな関係づくりと性教育の展望(さびしさから微笑みの関係へ―女と男、エロス・コミュニケーションのゆくえ;七生養護学校「こころとからだの学習」の取り組みが育んだもの―都教委・三都議・産経新聞の視線としての「性の貧困」;子どもの貧困・性の貧困と性教育の底力―希望を生み出すためには何が必要か)
著者等紹介
浅井春夫[アサイハルオ]
1951年、京都生まれ。立教大学コミュニティ福祉学部教員。専門分野は、児童福祉論、セクソロジー(人性学)。日本福祉大学大学院(社会福祉学専攻)修了。東京の児童養護施設で一二年間、児童指導員として勤務。白梅学園短期大学保育科を経て、1998年より現職。“人間と性”教育研究協議会代表幹事、『季刊セクシュアリティ』編集委員。社会的活動としては、「こころとからだの学習」裁判全国連絡会代表委員、全国保育団体連絡会副会長、『子ども白書』編集委員、日本生活指導学会理事、日本思春期学会理事など
杉田聡[スギタサトシ]
1953年、埼玉県生まれ。帯広畜産大学教員。専門分野は、哲学・セクシュアリティ論
村瀬幸浩[ムラセユキヒロ]
1941年、名古屋市生まれ。一橋・津田塾・東京女子大学講師。セクソロジー・性教育論担当。東京教育大学(現・筑波大学)体育学部卒業後、私立和光高等学校に二五年間勤務。この間、総合学習「人間と性」も担当。“人間と性”教育研究協議会幹事、『季刊セクシュアリティ』編集委員。日本思春期学会理事、性の健康医学財団評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。