内容説明
ポストモダンの影響を受けて登場したナラティヴ・セラピーの可能性とその課題に迫る。若手臨床法家たちによる臨場感あふれるトーキングセミナー第3弾。
目次
第1章 ナラティヴ(物語り)とは?
第2章 スクール・カウンセリングでのナラティヴ・アプローチの実践
第3章 ホワイト、エプストンのナラティヴ・セラピー―問題の影響相対化
第4章 子どもたちの物語りをつむぐ―小学校臨床とナラティブ・セラピー
第5章 「不安」という闇のむこうへ
第6章 物語りとしての感情
著者等紹介
若島孔文[ワカシマコウブン]
1972年、石川県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士、臨床心理士、家族相談士、家庭犬訓練指導士。現在、東北大学大学院教育学研究科准教授。他に(財)ふくしま自治研修センター客員教授、(特)メンタルコミュニケーションリサーチ理事長、海上保安庁第三管区惨事ストレス対策ネットワーク委員会委員、日本家族心理学会常任理事など
生田倫子[イクタミチコ]
1973年、北海道生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士、臨床心理士、家族相談士。病院臨床・学校臨床・施設臨床を経て、慶応大学先導研究所研究員。他に筑波大学大学院非常勤講師など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カイザー
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ホントにオススメの心理学本!セラピーとしてこういう切り口もあるのか…!目からウロコとはまさにこのこと!読みやすく、面白く、それでいて実は深いことが書かれてる(と思う)。ただこういう面白いセラピーは、感覚でできるものでもやるものでもなく、前提に心理の基本がないと素人でもできることと紙一重になりそうと思いました。これはどの療法でも当然だとは思いますが特に。博打っぽいことを博打じゃなくやる感じ。どの章も事例にディスカッションにとまるごと楽しめる心理学本です。実にオススメです。(大事なことなので2回言いました。)2012/10/09